濱口竜介監督作品「悪は存在しない」 ベネチア国際映画祭で最高賞に次ぐ銀獅子賞

[ 2023年9月10日 05:11 ]

濱口竜介監督
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 イタリアで開催されていた世界三大映画祭の一つ、第80回ベネチア国際映画祭の授賞式が9日夜(日本時間10日未明)開かれ、濱口竜介監督の「悪は存在しない」が最高賞に次ぐ銀獅子賞(審査員大賞)に選ばれた。

 濱口監督はカンヌとベルリンの両国際映画祭に加え、米アカデミー賞でも賞を射止めている。世界三大映画祭のコンペティション部門とアカデミー賞の全てで賞を獲得するのは、日本人では黒沢明監督以来の快挙。

 ベネチア国際映画祭での日本関連の受賞は、2020年に映画「スパイの妻」で黒沢清監督が銀獅子賞(監督賞)を受賞して以来、3年ぶり。

 濱口監督は1978年、川崎市生まれ。東京芸術大大学院で映画作りを学び、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞(21年、審査員大賞)、「ドライブ・マイ・カー」でカンヌ国際映画祭脚本賞(同年)とアカデミー賞国際長編映画賞(22年)を受賞した。

 「悪は存在しない」は、自然豊かな長野県の集落が舞台。新型コロナウイルス禍で経営難に陥り、政府の補助金を得てグランピング施設の建設を計画する芸能事務所が、集落の水源に汚水を排出しようとしていることが分かり、地域に動揺が広がるさまを描く。日本では24年に公開予定。

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