「KAT―TUN」中丸雄一 ジャニーズ会見について言及、新人事に「被害者の方を第一に考えた結果では」

[ 2023年9月10日 07:48 ]

ジャニーズ事務所
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 「KAT―TUN」の中丸雄一(40)が10日、レギュラーを務める日本テレビ「シューイチ」(日曜前7・30)に生出演し、故ジャニー喜多川元社長の性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所が7日に開いた会見について言及した。

 中丸は、新人事について「新社長に東山さんと、ジュリーさんを役員に残すということに対しては、たぶん被害者の方を第一に考えた結果なのかなというふうには受け取っていますね」とし、その理由を「外部の人間を入れた方がいいんじゃないかっていうアイデアもあると思うんですけども、これって冷静に考えると、おそらくですけど、ジャニーズ事務所がうまくリスタートするためにはどうするかっていう観点での助言なのかなと思うんですよね。そこは今の段階では1回忘れていいと思うんですよ。まずは第一優先としては被害に遭われた方のことにすべて労力と時間を注ぎ込むという意味では、この二人の起用というのは妥当なのではないかと感じましたね」と説明した。

 また、被害者への補償について「他の役員にクラスにどういった方を入れるのかっていうのも重要になってくるのかと思いますね」とし、「この問題の原因というのは、特別チームが提言されていましたけど、権力が集中され過ぎていること、かつストッパーになるべき人が機能不全に陥っていたことというのがそもそもの原因だとおっしゃっていたと思うんですよ」と指摘。「なのでここにまた凄く大きく反省を取り入れなければいけないと思うんですよね。東山さんが権力を使って私利私欲のことでかじ取りをするとか、大きく間違えるっていうのはまずあり得ないんですよ。ただどういうことが起きるか分からないから念のため、万が一のことを考えて権力を分散させるべきで、そこで外部の方であるのか、法律に詳しい方であるのか、フラットな方を布陣に入れて運営していくのがベストでないかと思いますね」と自身の考えを話した。

 また、会見で発表された以外の人事は「僕の耳には全く入っていないですね」と言い、「ただ僕が懸念しているのは、絶対に東山さんと対等に会話ができる人でないと、最低条件としてダメですね。ちょっとでも忖度と言いますか、ちょっとでも気をつかう人が入ってはいけないと思いますね」としたうえで、「最終的な責任と決定権は東山さんでいいと思うんです。その形で進めていくのが一番リスクが少ないのではないかと思います」とした。事務所の名前を変えない方針を示したことには「客観的に見ると明らかに変えていくのが妥当な道だと思うんですけれども、あえてジャニーズ事務所はイバラの道を選んだ、現時点では、ですけれども、と受け取っています」と言い、「この質問に関しては、僕も含めて他のジャニーズタレントもそうなのかなと思っているんですけれども、冷静ではいられなくて。というのも、僕は中学3年生の時に入ったんですけれども、もちろんその時ってジャニーズ事務所イコール先輩方がめちゃくちゃに輝いていて、多くの人の心に活力を与えている、めちゃくちゃいい組織だと認識して、それにあこがれて人生を懸けてリスクを背負ってトライしたわけですよ。という者からすると、アイデンティテーになっちゃってるんですよ。この件に関しては。でもその反面、冷静に考えたらそうではないと。なのでこの件に関しては、ちょっとそうですね、コメントを控えたいというのが正直なところですね」と自身の気持ちを明かした。

 そして、「これは、いきなり明日明後日にすべて解決するという話ではないので。本当に東山さんがおっしゃってましたけれども、長期に見てゆっくりと、でもなるべく早く解決に向けて全力を注ぐべきだと思います」とし、「今の資本主義、競争社会じゃないですか。で、ほかのいろんなさまざまなジャンルでシェアをライバルの会社と競っていって、なるべく多くを取っていくというのは正しい姿じゃないですか」と問い掛けたうえで、「ただこの芸能界においては電波がありますから、テレビにおいては。電波ってみんなのものじゃないですか。だからここが凄い難しいんだと思うんですよね。努力していって活躍する場を勝ち取りにいくというのは正しいと思うんですよ。でも電波だから、全員のものだからっていう、ちょっとここは専門家の方に話を聞かないと何が正しいのか分からないですね」と話した。

 会見では藤島ジュリー景子氏が社長を退任し、少年隊の東山紀之が5日付で新社長に就任したことを発表。東山は性加害問題を事実と認め「鬼畜の所業」「人類史上、最も愚かな事件」と断罪した。今後は年内でタレント業を引退し、被害者対応に当たる。2017年10月からメインキャスターを担当していたテレビ朝日「サンデーLIVE!!」(日曜前5・50)を3日の出演を最後に降板していたことも明かした。

 また、注目された「ジャニーズ事務所」の名称変更は行わず改革に取り組む方針を示した。

 4時間12分に及んだ会見後には、複数のCMスポンサーが撤退の検討やジャニーズ所属タレントの起用見送りを発表。東山がどう立て直していくのか、その手腕に注目が集まる。

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