TBS社長 今後のジャニーズタレント起用に言及「出演中のタレントは引き続き出演」

[ 2023年9月20日 15:40 ]

東京・赤坂のTBS
Photo By スポニチ

 TBSの佐々木卓社長(64)が20日、東京・赤坂の同局で定例会見を行い、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受けてのキャスティングへの影響を説明した。

 佐々木社長は「我々が(ジャニーズ事務所側の)人権環境の改善の動向を厳しく見ながら、注視していく」としたうえで、「その中で、現在の契約している出演しているタレントに関しては何ら変わりはない。これまでご出演の皆さんは引き続き、出演していただく」と説明。今後の起用については「どう人権を改善していくか、それをどう着実に進んでいくのかを注視しながら適正に判断していく」と話すにとどめた。

 ジャニーズ事務所側との取り引きの停止についてはあくまでも「最後の最後の手段」であるとし、「最後の手段をとる前に、それまでやることはあるだろうと思う」とも見解を示した。

 同局は嵐・櫻井翔が出演する「櫻井・有吉THE夜会」、Snow Manが出演する「それSnow Manにやらせて下さい」、Kis―My―Ft2の藤ヶ谷太輔がMCを務める「A―Studio+」などのレギュラーバラエティーをはじめ、多くの番組でジャニーズタレントを起用。10月のスタートの火曜ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」にも「なにわ男子」道枝駿佑が出演することが決まっている。

 国際的にも問題となっている性加害問題。外部専門家による「再発防止特別チーム」の調査報告書を受け、事務所側は今月7日に会見を行い、再建へ向け藤島ジュリー景子社長の退任と、少年隊の東山紀之の新社長就任を発表。会見後には、所属タレントを広告に起用している企業が次々と契約期間終了後には更新を行わないと発表するなど、スポンサーのジャニーズ離れが進んでいる。

 13日には弁護士3人による「被害者救済委員会」を作り、補償受付窓口を開設することのほか、今後1年間、広告や番組などの出演料に関して全額を所属タレント本人に支払い、芸能プロダクションとしての報酬は受け取らないと発表。さらに19日には東山紀之新社長名で「今後の会社運営に関するご報告」を公式サイトに掲載し、同日に取締役会を開催したことを明かし、「社名変更など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認した」と報告。10月2日には進捗(しんちょく)内容を具体的に報告するとしている。

 事務所の会見を受け、テレビ局の対応を分かれている。TBSは会見直後に「ひきつづきジャニーズ事務所に対して、被害者の救済と人権侵害の再発防止を要望していくとともに、事務所がどう着実に進めていくのかを今後も注視しながら、適切に対処してまいります。TBSグループは人権を尊重する取り組みに、より一層努めてまいる所存です」などとコメントを発表していた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年9月20日のニュース