老舗駅弁会社の駅弁で食中毒疑い 食の安全の専門家は「温度管理がどこまで徹底できていたのかが気になる」

[ 2023年9月20日 11:37 ]

フジテレビ社屋
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 食の安全の専門家でもある食品問題評論家の垣田達哉氏が20日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。青森県八戸市保健所が19日、同市の駅弁製造会社「吉田屋」の駅弁を食べた100人超が下痢や嘔吐の症状を訴えていると発表したことに言及した。

 食中毒の疑いがあり、市保健所によると、19日午前までの集計で体調不良者は少なくとも関東など40自治体に及び、さらに増える見通し。ある自治体への訴えでは「ご飯が糸を引いている」との情報があったという。

 市保健所は17日、吉田屋に立ち入り検査を行った。同日、福島県内の保健所から報告があった。今後、各地の保健所と連携し、体調不良者の数や容体を調べるとともに、駅弁の流通状況や原因の特定も進める。

 市保健所によると、吉田屋で製造された消費期限が16日、17日の駅弁が対象。駅売りの他、複数の商社を通じて全国各地で販売された。40自治体について少なくとも福島県、埼玉県、静岡県が含まれるが、それ以外の詳細は現時点で非公表としている。

 吉田屋の吉田広城社長は19日、同社ホームページ(HP)上で、健康被害の発生について「心からおわびする」とのコメントを出した。HPによると、同社は1892年創業。主に東北新幹線向けの駅弁を製造・販売し、百貨店でのイベントなどにも出品している。2022年7月現在で従業員数は81人。

 垣田氏は「これだけやっぱり9月に入っても30度を超える、あるいは35度になるということで、(食中毒の菌は)10分間でも気温の高い所に置いておくと、数十倍という形で増えてしまうので今回、温度管理がどこまで徹底できていたのかなって、そこのところが気になりますね」と自身の見解を述べた。

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