元金融庁検査官 金融庁の損保ジャパン立ち入りに「保険料がどうなるか今後引き続き注視していく必要が」

[ 2023年9月20日 10:59 ]

フジテレビ社屋
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 元金融庁証券取引等監視委員会事務局専門検査官で、第一東京弁護士会金融商品取引法研究部会部会長の鈴木正人弁護士が20日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題で、金融庁が19日、同社と損害保険ジャパンへの立ち入り検査を始めたことに言及した。

 事故車両の修理時に故意に車を傷つけ、保険金の過大請求を繰り返していたビッグモーターと、不正を認識しながら車両修理をあっせんする取引を再開した損保ジャパンの癒着の実態解明を急ぐ。

 損保ジャパンの親会社SOMPOホールディングス(HD)への立ち入り検査も視野に入れる。桜田謙悟会長兼グループ最高経営責任者(CEO)の監督責任にも焦点を当て、企業統治の問題を徹底的に解明する。保険契約者の利益を軽視するような問題があったと認めれば、業務改善命令など行政処分を出す。

 19日午前、複数の検査官が損保ジャパン本社(東京都新宿区)とビッグモーター多摩店(東京都多摩市)にそれぞれ立ち入った。多摩店は保険代理店業務を統括している。今後は検査官が両社に常駐し、検査は数カ月に及ぶ可能性がある。

 鈴木氏は、保険契約者の損害が認定された場合、どのように被害の回復について聞かれ、「保険料の算定につきましては、事故の発生の確率ですとか、発生した場合の被害の程度ですとか、損害の程度ですとか、そういったところから算定されます」と説明。

 そのうえで、「保険料が上がるのか下がるのかですとか、本件の影響については今後引き続き注視していく必要があるというふうに考えております」と話した。

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