若狭勝弁護士 金融庁がBM社&損保ジャパン立ち入り開始「損保ジャパンがどのような不正に関与して…」

[ 2023年9月20日 10:02 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が20日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題で、金融庁が19日、同社と損害保険ジャパンへの立ち入り検査を始めたことに言及した。

 事故車両の修理時に故意に車を傷つけ、保険金の過大請求を繰り返していたビッグモーターと、不正を認識しながら車両修理をあっせんする取引を再開した損保ジャパンの癒着の実態解明を急ぐ。

 損保ジャパンの親会社SOMPOホールディングス(HD)への立ち入り検査も視野に入れる。桜田謙悟会長兼グループ最高経営責任者(CEO)の監督責任にも焦点を当て、企業統治の問題を徹底的に解明する。保険契約者の利益を軽視するような問題があったと認めれば、業務改善命令など行政処分を出す。

 19日午前、複数の検査官が損保ジャパン本社(東京都新宿区)とビッグモーター多摩店(東京都多摩市)にそれぞれ立ち入った。多摩店は保険代理店業務を統括している。今後は検査官が両社に常駐し、検査は数カ月に及ぶ可能性がある。

 MCの谷原章介が「問題がどんどん出てきた2社の今回の問題、どんなところがポイントになってくると思いますか?」と聞くと、若狭氏は「ビッグモーターはすでにいろんなものが問題点として指摘されていますが、今回の金融庁の立ち入りとの1番大事なのは、損保会社がどのように関与していたのか、単に持ちつ持たれつ、あるいは共犯的なところにまで至っているのか、ということを徹底的に検査してもらう」と指摘。

 そのうえで、「結局、今回の一連の案件で、われわれの任意の保険料がどんどん上がっていく可能性もあるのでは、という指摘もある。その意味においても、国民に1番身近なこととしては、今回、損保ジャパンがどのような不正に関与していたのか、損保ジャパンだけでなく三井住友なんかもビッグモーターに出向させているんですね。だからその意味においては、損保全体として金融庁はどんどんきちんとやらないと、われわれの密接な保険料などに全部返ってくるということになると思う」と自身の見解を述べた。

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