紀藤正樹弁護士 宙組4人のヒアリング辞退に「調査と報告が中立的か疑問が残る」

[ 2023年11月15日 15:26 ]

 弁護士・紀藤正樹氏(62)が15日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題で歌劇団が14日、宝塚市内で行った会見について言及した。

 報告書は、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 紀藤氏は、「いつも思うのですが、外部と言うなら、その独立性につき宝塚歌劇団との契約内容を書式とともに明らかにして検証可能性を担保すべきだと思っています」と調査委員会の弁護士らと歌劇団側との関係について投稿。続いて、宙組の4人が聞き取りを辞退したことについて、「関係者が事情を聞くのを拒否でき、なのに『いじめは確認できなかった』との報告。調査と報告が中立的か疑問が残る」と、私見をつづった。

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