八代英輝弁護士 宝塚歌劇団“ヘアアイロン問題”「やけどの事実があるのであれば対象を特定して…」

[ 2023年11月15日 15:24 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(59)が15日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題で歌劇団が14日、宝塚市内で行った会見について言及した。

 報告書は、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 八代氏は、ヘアアイロンでのやけどについて「目撃者がいなかった、目撃談を語る人物がいなかったということにすぎないと思うんですね。“両人とも少しやけどをしたことがあったが”という部分は、私は意味が分からなかったんですが、そうなると、やけどの事実について認識している方は少なくとも複数いるということであれば、やけどの事実があるのであれば対象を特定して、その対象者に対して個別に調査、尋問すべきだったのではないかなと思います。それができていなくて、事実が確認できなかったというのは、ちょっと調査として甘すぎる」と自身の見解を述べた。

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