文化放送社長 谷村新司さんを会見で追悼「ミスター文化放送、ミスターラジオ」 「セイ!ヤング」など出演

[ 2023年10月17日 12:02 ]

文化放送
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 文化放送の斉藤清人社長が17日、東京・浜松町の同局で定例会見を行い、8日に亡くなったことが分かったシンガー・ソングライター・谷村新司さん(享年74)を「ミスター文化放送、ミスターラジオ」「話術が天下一品」と追悼した。

 「アーティストであり、シンガーソングライターでありながらも希代のパーソナリティー。ミスター文化放送、ミスターラジオという思いが強く募ります」とコメント。「100歳の谷村新司さんにお会いしたかった」と言い「想像力を喚起させる話術が天下一品だった。谷村ロスというものを気づくというか。日本中にそうしたロスが広まるのではないかなと思っています」と語った。

 同局で17日午後7時から生放送される「武田鉄矢 宵の三枚おろし」の冒頭では、パーソナリティーの武田鉄矢が谷村さんを追悼する予定。21日の「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」でも谷村さんを取り上げ、23日の「くにまる食堂」でも追悼番組を放送することが急きょ決まった。

 谷村さんは1972年10月~78年3月に同局「セイ!ヤング」に出演したほか、78年4月~80年3月には「青春大通り」、80年4月~87年4月は「青春キャンパス」、2000年4月~13年3月は「純喫茶・谷村新司」を担当。「セイ!ヤング」ではリスナーからの投稿コーナー「天才・秀才・バカ」が人気を博し、書籍化もされた。

 斉藤社長は16日にも文書で「谷村新司さんは、その明るいお人柄で多くのラジオ番組やテレビ番組を通じ沢山の笑顔を届けて下さいました。文化放送にも谷村さんは多く出演され、リスナーに愛された名物番組が沢山生まれました。これまで多大な貢献をしてくださいました谷村新司さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます」と悼んでいた。

 谷村さんは、小林旭が「渡り鳥シリーズ」でギターを弾く姿を見て「自分もモテたい」とギターを練習し、バンド活動を開始。1971年に堀内孝雄と「アリス」を結成した。翌72年、「走っておいで恋人よ」でレコードデビュー。同年5月、矢沢透を加えて活動。当初は不遇の時期を過ごしたが、「セイ!ヤング」のDJで人気者になっていった。「冬の稲妻」「チャンピオン」がヒット。さらにソロでも活躍し、山口百恵さんに楽曲提供した「いい日旅立ち」も歌い継がれる名曲に。自身が歌った「昴」も日本国内のみならず、中国、アジアで愛された。

 「アリス」は1981年に活動を停止したが、09年に再始動。今年4月「アリス」の全国ツアーの来年への延期、6月には公式サイトで年内治療に専念することが発表されていた。8月の日本テレビ「24時間テレビ」で「サライ」を出演者が歌唱する場面では、病床からのメッセージが紹介された。

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