谷村新司さん モテたくて始めたギター ゴルフはシングル級 度量の広さ故の薄毛自虐

[ 2023年10月17日 05:09 ]

谷村新司さん死去

1976年のアリス。中央が谷村さん。左が堀内孝雄、右が矢沢透
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 アリス、ソロとして名曲を生み出し続けた谷村さん。その原点とも言える、ギターを始めた理由は、意外にも「女の子にモテたい」からだった。母親が長唄と三味線を続けていた影響で、幼少期から邦楽に親しみ、音楽のバックボーンとなった。

 小学校時代には肥満児だったこともあり、からかいの対象にもなった。そんな時に気を紛らわせてくれたのが音楽だった。ギターを手にしたのは高校時代。谷村さんは「女にモテるだろうと思ったから」と飾らない言葉で振り返っていた。

 愛妻家としても知られ、人前でも「素敵な女性」と正直な思いを口にした。真っすぐな性格。自らの薄毛もネタにした。さだまさし(71)、松山千春(67)と同じく頭髪の悩みを抱える2人とともに「アデランスブラザーズ」と呼ばれても、広い度量で楽しんでいた。

 凝り性な一面もあった。ワイン、テニス…何でもエンターテインメントとして捉えて、一流を目指した。特に、ゴルフは相当な腕前だった。桃山学院大1年時には体育会のゴルフ部で、ベストスコアは80台前半。94、95年には2年連続で全英オープンのリポーターまで務めた。

 大の旅行好きとしても知られ、世界各地を精力的に回った。「自分と向き合うことの大切さを教えてくれる。海外に行くと日本の良さも改めて分かりますよ」と語っていた。

 そうして得た知見は曲作りにも生かされ「三都物語」「いい日旅立ち」など旅の名曲へとつながった。「昴」のヒットで日中友好の架け橋的な存在でもあった。人間味にあふれた谷村さんの曲は国内外で永遠に歌い継がれていく。

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