玉川徹氏「町とか市の議員さん、あんたたちがちゃんと考えなきゃいけない」バス会社の事業廃止問題に

[ 2023年9月13日 10:06 ]

テレビ朝日
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が13日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。大阪府富田林市など4市町村でバスを運行する金剛自動車(本社・富田林市)が、乗務員不足と利用者減などを理由に12月20日に路線バス事業を廃止すると発表したことに言及した。

 同社は富田林市のほか、大阪府の太子町、河南町、千早赤阪村の4市町村で、近鉄長野線富田林駅、喜志駅などを結ぶ14路線を運行。同社によると8月の1日当たりの平均利用者は2600人だったという。

 同社の白江暢孝社長は12日、本社で記者会見し、路線廃止について6月に4自治体首長に説明した際に「補助金を出すので継続を」と要望されたが、乗務員不足も解消せず、ドライバーの時間外労働の上限が課される「2024年問題」もあり、収益がさらに悪化すると伝えたという。白江氏によると、20~22年度で計2億円の赤字が出た。乗務員も昨秋から今年にかけ30人から17人までに減り、5月からは他の事業者から3人の派遣を得て路線を維持している状況だ。

 玉川氏は「路線バスが全部、赤字だというわけではなくて、凄く利益が出るような路線を持っている会社もある。電鉄系のバスとか。そういう所は(不足している運転手を)採用しやすい。そうすると、もともと働く人のパイが少ない中、強い所に行っちゃうと、弱い所、小さい所は集めることができない。結果として路線が維持できないということがあるんだろうと思う」と分析。そして「それをどうするかは、もしかすると赤字になっている路線の人たちがどうするか。高いお金を払っても維持してほしいと地域で考えるのか、地域で考えるということは地域と自治体が一緒に考えるということ」と指摘した。

 その上で「例えばそれでも地域でバス路線を維持したいんだというのなら、利用者が高く払い、それでも足りなければ補助金を入れるということでなければ、民間企業だから維持できませんよね。まずはその段階」と自身の考えを話した。さらに「まずはその段階を踏んで、それでももうだめだってことになったら、そういう(バスがなければ生活できない)所には住まない。そこまで考えを入れた上で、どうするのかっていうのを、それこそ、そのために地域議会がある。3000票くらいで当せんするような町とか市の議員さん、あんたたちがちゃんと考えなきゃいけないということ」と強調。これに司会の羽鳥慎一アナウンサーも「大事ですよね、地域に密着したってところで」と同調した。

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