角野卓造 渡辺徹さんの思い出「本当に舞台が好きで」文学座に「新しい風を吹き込んだ」共に旅回りも

[ 2023年12月18日 15:12 ]

角野卓造
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 俳優の角野卓造(75)が18日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。昨年11月に死去した俳優の渡辺徹さん(享年61)との思い出を語った。

 角野は渡辺さんが所属した文学座の代表を務めている。司会の黒柳徹子が「渡辺徹さん、残念ですけどお亡くなりになったんだけど。あなたを見て文学座に入ろうと思ったとか」と話を振ると、角野は「彼が自分でそんなことも言ってくれましたけど、それは凄くうれしかったです」と目を細めた。

 「とにかく彼は『太陽にほえろ!』でデビューしてなんだけど、本当に舞台が好きで、舞台がやりたくて。それで歌手としても活躍したし、いろんなバラエティ―だ司会だっていろんな活躍をしましたけど、それでもやっぱり舞台がやりたい。だからずっと劇団にいて、芝居によく出てくれましたね」と振り返った。

 角野との舞台での共演は4作程度だったというが、その作品が評判となり「日本全国からオファーが参りまして、旅公演によく一緒に行ったもんですから、長い時間一緒にいましたね」。面白かったかと言われると、「ええ」と笑顔を見せた。

 角野がテレビに出演するようになると、旅公演の移動日には東京に戻り仕事をこなして再び公演に戻るということを渡辺と共に行っていたとし、「最終の東京行きの新幹線に飛び乗ったりとか、近いところは彼の車に乗せてもらって静岡あたりだと東名高速でバッと帰って来たりとか」「翌日別々の仕事をしてでまた結構同じ列車で旅先へ戻ったりとか。よくそういうこともいたしました。楽しかったです」と懐かしんだ。

 番組では渡辺さんが出演した際の、文学座の地方公演の際には自身のいびきがひどいため個室を与えられていたといったエピソードを語るVTRも流された。角野は「僕は旅をしたときはほぼ旅先がビジネスホテルができてきて、7割ぐらい。でも3割ぐらい日本旅館っていうのもありましたけど。日本旅館の時は結構迷惑したでしょうね。僕はあんまり迷惑した覚えがないんですけどね」と苦笑した。

 地方公演では「芝居のやり方を学んだっていうか。大きい劇場に行ったらやっぱり顔は少しお客さんの方を向きながらのパーセンテージを増やすとか、声の張り方をどうするとかね、小さいとこに行ったらそれなりにあんまり大きい芝居をしないように。旅公演で教わったことは凄く多いと思うし、徹もそうだと思います。学んだんじゃないかなと思います」と語った。

 地方公演後、渡辺の車に同乗し、サービスエリアなどに寄るとあまりにたくさんの食べ物を買うことに驚いたことも。「サービスエリアとか高速道路の。それとか高速乗る前にコンビニに寄れって言って。こんな(いっぱい)買い物してくる。“お前、全部それ一人で食うの?”って言って。2リットルのペットボトルをガブガブガブガブって。“まあその体だったら食べるよな”って」と笑うと、「まあ郁恵ちゃんが一生懸命コントロールしてただろうと思いますけど、目が届かないところでは結構いっぱい食べてたかなあと思います」と続けた。

 「そんなことも今となってはいい思いです」と話し、「芝居が好きで最期まで劇団にいてくれたし。劇団員はそのことを凄く誇りに思ってると思います」としみじみ。「とにかく彼がいて、抽象的な言い方かも分からないけど、今現在っていう風を。劇団って意外に閉鎖的で外のこと良く知らない。自分たちのことは分かってるけど。そういうところで新しい風を徹が吹き込んでくれてましたね。生徒会長をやってたそうなんで彼は。みんなを率いてとか、リーダーシップを取るというのが凄く身についてるんでしょうね」と感謝した。

 「お笑いが好きだから。文学座コント部なんていうのを作ったり」とも明かすと、「面白かったですよ。若い子がいきいきとコントをやってね。徹が全部指導して。外のお笑いの芸人さんたちも『徹座』っていうのをサンドウィッチマンさんとかね、中川家の人たちとやったりして。笑いの要素ってやっぱり芝居の中ではとっても必要だし、お客さんが喜んでくださる、それが一番反応が笑いって分かることですから」「一度見たいなと思ってついに行けなくて」と話した。

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