【落合×ジブリ鈴木敏夫 旧友対談】今だったら大問題 テストで替え玉「卒業させて」と懇願された過去

[ 2023年12月18日 17:05 ]

落合博満氏と対談したスタジオジブリの鈴木敏夫氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が18日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評対談企画「博満の部屋」第5回目として、落合氏の古くからの友人である株式会社スタジオジブリ代表取締役議長で数々のジブリ映画プロデューサーとして活躍する鈴木敏夫さん(75)をゲストに招いて対談を行った。

 1948年生まれで、いわゆる団塊の世代。同学年が多い「競争」の世代でもあったが「僕らの世代は初めて中学を受験するっていうのが始まったんですよ」と「受験戦争第1号」と振り返った。そして、見事に名門の東海中学に入学。落合氏も「勉強の方はどうだったんですか?」と尋ね、鈴木さんは謙遜したが、落合氏は「東海高校に入るっていったら、相当の学力じゃないと入れないはずですよ」と興味津々だった。

 すると鈴木さんは「まだね受験戦争の第1世代だから、みんな慣れてないんですよ。だから、変なのもいっぱい入ってて」と、あるエピソードを語った。

 「全部で740人いてね。最後に入ったクラスがね、留年生が20人いたんですよ」。病気で休学した生徒もいたが、成績が伴わずに留年するケースも多かった。成績が下の生徒は四苦八苦。そして高校3年生で“事件”に巻き込まれる。

 クラスには、全国大会でも活躍する柔道部の猛者がいた。その友人は警視庁に就職が決まっていたというが、成績は芳しくない。ある時の英語の定期テストで、「試験が終わった途端、僕のところにパッと来てね。“答案を換えろ”“鈴木、悪い。卒業できねぇんだよ”」と声を掛けられ、「卒業させてほしい」と懇願されたという。

 その生徒の答案用紙には、すでに「鈴木敏夫」と記載されており“準備万端”。「見たら答えのところ何も書いてなくてね」と、答案用紙はほぼ白紙だった。

 「大変でした。結局、丸1年間、そいつの答案ね、全部書くんですよ」と替え玉に加担し、苦笑いを浮かべた。

 当時は「30分経つと試験の答案を出していいんですよ。その時に“もう1回勉強します”って言って試験問題と答えの用紙をね、1部ずつ勉強のために貰っていいんですよ。貰って外へ出て、もう1枚答案書くんですよ」と“抜け道”もあったと告白。落合氏も大笑いで「今だったら大問題ですね」と返した。

 鈴木さんも「そいつには感謝されましたけどね。なんか変な話を思い出しちゃったな」と笑いが止まらなかった。

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