藤井聡太王将 負け筋解析に青野九段「まるでAIのよう」 公開模範対局登場 

[ 2023年11月5日 13:40 ]

大盤で自身の詰み筋をスラスラ解説する藤井聡太王将(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の藤井聡太王将(21)=8冠=は5日、山梨県甲府市の山日YBSホールで行われた公開模範対局に登場し、静岡、山梨両県のアマ名人と飛車落ちで一局ずつ戦った。

 午前は静岡アマ名人の伊藤大悟さん(36)と対戦。中盤から終盤にかけて激しい攻め合いとなったが、92手で上手(藤井)が投了し「序盤から伊藤さんに手厚く指され、そこからこちらの守りを突破されてしまいました」と白旗を掲げた。対局終了後は大盤を前に一局を振り返り、「(終盤は)相手が詰ましにこられる手もある。逃げ方はいろいろありますが、結局詰まされてしまいそうで…」と、自らの負け筋を立て板に水のごとく解析。これには解説の青野照市九段(70)も「今の手順を聞いていると、まるでAIのような感じ。AIは相手が間違えるような場面でも、自分の詰みがわかると指さなくなるんですよ。人間と思考が違うんです」と感心するばかりだった。

 アマ五段の強豪で、小中学生時代から全国大会の優勝経験がある伊藤さんは「どう仕掛けていったらいいのか難しかったが、王頭から攻めて、自分らしく指せました」と、飛車落ちとはいえ8冠を倒して感激の面持ち。

 公開模範対局は静岡、山梨の両県が一年毎に交互開催し、両県のアマ名人が現役名人に挑むイベントで、60年もの歴史がある。

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