「VIVANT」福澤克雄監督 ストーリー構成解説「どういうドラマか分からないように作った」

[ 2023年10月13日 22:10 ]

日曜劇場「VIVANT」キービジュアル(左から松坂桃李、二階堂ふみ、堺雅人、阿部寛、役所広司)(C)TBS
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 今夏、旋風を起こしたTBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」のメガホンを取った同局ドラマ制作部の福澤克雄氏(59)が、13日放送の同局系「中居正広の金曜日のスマイルたちへSP」(後8・54)に出演し、同作のストーリー構成を解説した。

 福澤氏がラジオで偶然聴いた、自衛隊の知られざる組織“別班”の話を軸にドラマ化。しかし、その見せ方には福澤氏なりのこだわりがあったという。「普通、別班という日本人が知らない新しい組織を描く時、これが主役になると大失敗する。別班の事務所があって、“おはよう”なんて言って、どうでもいいような会話して、“次の事件、あそこマークしろ”なんて、どうでもいいシーンが入ってくる。(脚本も)書きやすいし、そういうところから入ると、みんな(視聴者)もはいはいって思う」。そのため、今作の序盤で福澤氏が提示したのが、“逃げる”要素だったという。

 堺雅人演じる冴えない商社マンで、後に別班であることが分かる乃木と、警視庁公安刑事・野崎(阿部寛)、ひょんなことから逃亡劇に巻き込まれる医師・薫(二階堂ふみ)による、東アジアのバルカ共和国から日本への逃亡劇が、第3話まで続く。福澤氏は「どうやってこの3人が逃げるかに重きを置いて、どういうドラマか分からないように作った」と解説した。

 しかも、ネタバレを防ぎ、中身で勝負したいという思いから、事前に告知は一切しなかった。「まずは知りたい。どんな話になるんだろう。知りたいんじゃないかな?って。3、4話で物語がガーンと動くような作りを。これはもう勝負ですよ」と振り返った。

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