「VIVANT」未回収の「伏線」まとめ 飯田Pが断言「よく見れば分かる」 ジャミーン=伏線も明言

[ 2023年9月17日 08:07 ]

日曜劇場「VIVANT」第1話で出会った乃木憂助(堺雅人)と“奇跡の少女”ジャミーン(C)TBS
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 俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)最終回第10話が、17日に79分拡大版で放送される。“考察”で大きな反響を呼んだ同作には数多くの「伏線」が散りばめられ、今なお疑問を残す場面もある。そこで、飯田和孝プロデューサーがインタビューで明かした「伏線」を踏まえ、視聴者の間で話題となっている「未回収の伏線」をまとめた。

 <以下ネタバレ有り>

 ここまで多くの伏線が散りばめられ、そして回収されてきた同作。しかし、飯田プロデューサーは「伏線が回収されていないシーン」を名言。それは、第2話の大使館でのシーン。主人公・乃木憂助(堺)と行動を共にしていた公安・野崎守(阿部寛)が、「ちょっと用事ができた」と、日本大使館職員・ナジュム(Bruce Taylor)を連れて消えるシーンがある。このシーンで野崎が何をしていたかについて、飯田プロデューサーは「真意はまだ回収されていません」と説明。そしてこの時、日本大使・西岡英子(檀れい)とバルカ共和国・外務大臣のワニズ(河内大和)が「あなたは一つ重大なことをお忘れのようだ。日本とバルカは未来永劫、友好国でなければならない。日本はアジアでの主権を取り戻す機会を失う」と告げるシーンも、真意不明。これらの会話は「最終回を見ると分かる」と説明している。

 さらに飯田プロデューサーは、第5話で分かった「神田明神の別班饅頭による連絡手段」も伏線だという。饅頭を合図にして茶屋で落ち合うが、「あのお茶屋の店主(小林勝也)はもしかしたら、二人が別班だと分かっているのではないでしょうか…」と意味深に語った。

 第7話で、乃木は野崎に対し「この後、ホテルでスネイプ社との商談があるので、私はここで」と語る。それ以前に「ハリー・ポッター」が登場しており、このセリフは考察班の間で大きな話題に。飯田プロデューサーも「乃木と野崎の2人だけがわかる会話」と含みを持たせている。

 そして、乃木がノコル(二宮和也)と接触したあと、公安がかけつけたシーン。ここで、野崎のスマホに何かか送られてくるシーンがある。飯田プロデューサーは「野崎のスマホに送られたメッセージとは。そこにはいったい何が書いてあったのでしょうか」と、ここにも意味があると指摘した。

 そして、考察班最大の注目ポイント「奇跡の少女・ジャミーン」の真意。飯田プロデューサーは「いろいろな考察が出ていますが、“人の善悪を判断できる”彼女の存在は、最終回に生きてきます」と、初回に登場したこの言葉は、やはり「伏線」であると断言した。

 さらに、第9話のラストで、乃木に撃たれて死んだはずの別班員たちが生きていたという事実が判明。あの証拠映像を送ったのは「日本のモニター」と語っていた。この人物についての考察が活発化しているが、飯田Pは「第1話から第9話をよく見れば、この人物だというのは分かるはずです。むしろ、この人物がテントのモニターだと仮定すると、“なるほど確かに!!”となると思います!」と、既にヒントは出ていると説明した。

 飯田プロデューサーが挙げたポイント以外にも、まだまだ「伏線」と言われている点は多い。

 ・第1話、乃木を見たザイールが「VIVANTか?」と焦り、「家族を守るためだ」と告げて自爆するシーン。自らの命を投げ出す衝撃的なシーンだが、「ザイールがVIVANTを恐れる理由」は全く触れられていない。

 ・乃木の別人格「F」の謎は解明されるのか。「F」という名前の意味は。

 ・初回で乃木がバルカ共和国に渡った際、アリとともに銀行を訪れるシーンで、赤いロングコートの女性がさり気なく登場する。しかも2度。「VIVANT」キービジュアルで薫(二階堂ふみ)が赤いドレスを着用していることから「薫では?」と話題となっているが、果たしてこの女性に意味はあるのか。

 ・誤送金のもととなった丸菱商事・エネルギー事業部2課の水上了(古屋呂敏)。誤送金=テントに関係している?公式の相関図では、「テント」メンバーに囲まれた位置に配置されており、怪しい。

 ・「長野専務(小日向文世)が不倫オヤジで終わるわけがない」という根強い声。第3話、乃木と料亭で会食するシーン。乃木が「ザイール」の名を出すと過剰に反応し、そして乃木の別人格「F」が怪しむように、異様に長野専務に顔を近づけている。このシーンの真意は。長野専務の“空白の2年間”は、本当に薬物更正施設にいたのか。

 ・天才ハッカー「ブルーウォーカー」太田梨歩(飯沼愛)は落語好きとして描かれたが、別班が押収した太田のスマホ内画像が映し出された際、一枚も落語に関する写真がなかった。落語好きなのは実は長野専務で、長野専務が「ブルーウォーカー」の正体。太田はその弟子なのでは…という考察。

 ・なぜ「人の善悪を見抜くことができるかもしれない」ジャミーンは、野崎に懐かないのか。

 ・公安の新庄浩太郎(竜星涼)は2度尾行に失敗しているが、本当は乃木の仲間なのか。もしくは、テントの一員の可能性も。

 ・同じく公安の・鈴木祥(内野謙太)も尾行を失敗している。そして、クリスチャンな一面も。これに意味はあるのか。

 ・「3年前」の謎。薫が医師としてバルカに赴任したのが「3年前」。テントが急に任務を増やし、大規模なテロ活動を行い始めたのも「3年前」。そして、乃木が家紋がテントマークだと気づくのも「3年前」。3年前に、一体何が?

 ・野崎がかわいがっていたが「度を超えた調査」の結果亡くなった公安の後輩リュウ・ミンシュエン。何者?

 ・「7」の意味。初回で乃木が騙されたタクシーのナンバーは「4771」、ザイールの自爆騒動で乃木が運ばれた病院のベッドのナンバーも「7」、第7話でテントに潜入する際の合言葉「山羊が産気づいた」「何匹だ?」「77匹」の合言葉、第9話で突然現れた「あなたは7回撃たれた狼だ」のセリフ、そして長野専務のメールアドレス「fox.777@jmail.com」。「7」に意味はあるのか。

 ・ベキの妻で憂助の母・乃木明美(高梨臨)の最期の言葉「復讐して…」の真意。

 ・ドラマ公式X(旧ツイッター)が、「7話に出てくる薫とのメッセージに大きなヒントが隠されています」と伏線を名言。薫のメッセージには「今日、来てくれたんですね ジャミーンに聞きました。どうして帰っちゃったんですか?」「仕事、大変みたいだからまた連絡します」「今日からジャミーンのリハビリが始まりました。順調です。」。このメッセージに、何が隠されている?

 ・初回、一瞬だけ映し出された乃木のスマホに入っていた「VIVAN」フォルダ。「VIVANT」の「T」がないが…これは何を意味するのか。

 そもそも、「VIVANT」は本当に「別班」を指すものなのか――。全ての謎は、今日午後9時からの79分で解き明かされる。

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