佐々木大地七段 藤井棋聖破り「ストレートは回避できた」タイトル初奪取王手へ「精いっぱい戦いたい」

[ 2023年6月23日 20:23 ]

棋聖戦第2局に臨む佐々木大地七段(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太棋聖(20)=王将、名人、竜王、王位、叡王、棋王含む7冠に佐々木大地七段(28)が挑む第94期棋聖戦5番勝負第2局が23日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で対局が行われ、佐々木七段が111手で勝利し1勝1敗のタイとした。タイトル奪取か、4連覇か――王手がかかる第3局は7月3日(月)に静岡県沼津市の「沼津御用邸」で行われる。

 終盤は形勢が全く見えないねじり合いになった第2局。一時は形勢を逆転したかに見えた藤井棋聖だったが、最後は佐々木七段に押し返され、静かに投了した。

 終局後「最後は拾った形かな、と。次につながったのは良かった」と語った佐々木七段。「いいところで受け間違えてしまって」と対局を振り返り、終盤に形勢を逆転された局面は「しっかり読みを入れないといけないところだったかなと思います」と冷静に分析した。

 第3局は勝てばタイトル奪取に王手をかけられる一戦。「何とか1勝を挙げてストレートは回避できたので良かったのかな、と思いますけど、次局以降も棋聖戦は続いていきますので、精いっぱい戦いたいと思います」と意気込みを語り、少しだけ表情を緩めた。

 一方、7冠後初めての黒星となった藤井棋聖は「序盤からバランスを取るのが難しい将棋かなと思っていたんですけど、動いてこられたところでうまく対応することができなくて、苦しくなってしまったのかなと思います。最後、少しだけ良くなった局面もあったと思うんですけど…こちらに手段があった。ちょっとそのあと、うまく切り返されてしまったかなと思います」と淡々と振り返った。

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