自民党・安倍派裏金疑惑 識者は2つの問題点指摘「実は抜け穴だらけ」「組織的な行為とみられても」

[ 2023年12月5日 16:38 ]

 政治ジャーナリストの伊藤惇夫氏が5日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、自民党安倍派などでの政治資金パーティー問題について解説した。

 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)が、パーティー券収入のうち、ノルマを超えた場合の一部を議員側にキックバック(払い戻し)していた疑いが浮上。その収入を報告書に記載せず、過去5年で1億円以上の金が裏金になっていた可能性が指摘されており、実際のパーティー収入は少なくとも8億円前後に膨らむ可能性がある。

 この問題について、伊藤氏は「自民党にとってかなり深刻な問題ですよね。こう見ていると、まさにパーティービジネスになっている」と指摘した。

 伊藤氏の見解では、問題点は2つあるという。「今は政治資金規正法というのは、リクルート事件の反省を受けて規制を強化したはずだったが、実は抜け穴だらけだったということが明らかになった」。さらに「もう1点は具体的な中身が不記載だとか、キックバックとか、5大派閥すべてでやっていたということになると、自民党の中ではある種の常識、組織的な行為とみられても仕方がないと思う」とも述べた。その上で「自民党にとっては足元が揺らぐ深刻な問題だと思いますね」と繰り返した。

 不記載問題は自民党だけでなく、立憲民主党でも指摘された。伊藤氏は「違うのは、自民党は派閥単位でやっている。野党の場合はほとんど個人ですから、不記載があったとしてもそれほど大きな問題ではない。レベルが違うと言ってもいい」と、自民党の悪質性を問題視した。

 裏金の使い道を聞かれると、伊藤氏は「裏金だから見えません。ただ、裏金にするということは、表に出したくない使い方をしているんだと見られても仕方ない」と推測。収支報告書に記載されていない収入を隠していたことが確認されれば、「場合によっては脱税に問われる可能性もある」とも解説した。

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