伊集院静さん 仙台で3・11被災 がれき処理対応に苦言

[ 2023年11月26日 04:50 ]

2012年、東日本大震災から約1年がたち、本紙インタビューで東北の復興について語った伊集院静さん
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 伊集院さんは東日本大震災の被災者でもあった。2011年3月11日午後2時46分、仙台市内の自宅で執筆中に激震に襲われた。家は半壊した。震災1年で2012年2月下旬、取材に応じた伊集院さんは「がれきを受け入れてくれたのは北海道、東北4県、東京、埼玉、神奈川、静岡、京都、高知の一部自治体だけ。それ以外の全国市町村は拒否した。首長は“住民を守る義務がある”というが、それは勝手な理屈。君たちはどこの国に生きているんだ。それでも日本人か、恥を知れ」と強い語気でまくしたてた。

 「全国の各家庭が灯油缶にがれきを詰め“2011年に震災があった。いつか自分のところにも起きる”と書いて置いておけばいい。2、3代先へ警鐘になるし、一度にがれきの処理も終わる。それが日本人としての務めではないのか」。当時、まだ進んでいなかったがれき処理にいら立ちを隠さなかった。

 震災後も仙台に居を構え続けた。最後まで被災者とともに歩んだ。

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