橋下徹氏「巨大な清水寺の舞台に上がってみません?」大阪万博の350億円日よけ木造リングをPR

[ 2023年11月19日 12:23 ]

橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(54)が19日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。2025年大阪・関西万博の会場外縁を丸く取り囲むように建設が進んでいる350億円の巨大な木造の大屋根(リング)について言及した。

 会場建設費が最大2350億円に膨らんでいる大阪・関西万博で、リングについては、自見英子万博担当相が、「夏の暑い時期に開催される。日よけの熱中症対策として大きな役割を果たす」、「大屋根のリングは『多様でありながら、ひとつ』という万博の理念を示すシンボル。来場者の滞留スペースとしても重要な役割がある」などと必要性を強調。

 「リング」はすでに建設が始まっており、2025年2月頃の完成を目指している。万博後には解体し、木材を民間に売却するとしている。
 
 橋下氏は「当初は、シンボル、モニュメントはなしと。ただ、その後、いろいろ専門家交えて議論をした時に、こういうある意味シンボル的なものが必要なんじゃないかという議論になって、こういう形になったんですけれども、確かに350億円、凄いお金なので、これは予算のチェックはしなければいけません。費用をチェックした上で350億円になっているんですけれども」と説明し、「これを無駄だという方の感覚を否定はしませんが、350億円が誰かの懐に不当に消えていくんだったら無駄ですけれども、これは木材費として森林業の方にお金がまず材料費として流れていくし、建設事業者の方の工賃にも回るし、これはいわゆる今、政治家たちが財政出動で経済対策をしろという、本当に好例なんです。凄い最適例」と持論を展開した。

 そのうえで「これは投資と考えるか、無駄なお金と考えるのか。今回この350億円を含めて2800億くらいのお金で、大体、経済効果として3兆円くらいと計算式で出ています。だから、これを無駄と考えるのか、経済対策と考えるのかで考え方が全然違うと思うんです」と問う掛けるように話した。

 さらに、リングについて「木造建築なんですけどね、この建築技法は、清水寺の建築技法と同じなんですよ。あの宮大工の釘(くぎ)を使わない。国内外の人、みんな清水寺に行かれると思うんですけれども、清水寺はこれくらいで高さも同じくらい」と説明し、「そんなに清水寺をつくらなくてもいいじゃないかっていう意見もあるかも分からないけど」と述べた。

 ここでフジテレビ政治部長で解説委員の松山俊行氏は「世論調査なんかを見てますと、今回の大阪万博は、費用を削減して開催した方がいいという人が6割近くに上っていると考えると、(当初の)倍近くの予算がかかるというのは、やっぱりそこはちょっと削減した方がいいんじゃないかっていう意見もある」と指摘。一方、梅津弥英子アナウンサーは「今の(橋下氏の)説明を聞いたら納得される方もいるのかなと」と話した。これに橋下氏は「巨大な清水寺の舞台に上がってみません?」と述べ、梅津アナは「私は個人的に行ってみたいなと思いましたけど、これを無駄ととらえるか、皆さんはどうでしょう」と話して、この話題をまとめていた。

 橋下氏は、万博をめぐり、16日の自身のX(旧ツイッター)に「僕の役割は言い出しっぺとして、大阪万博を成功させるための問題点の指摘と世間が誤解してることに対して説明すること」と投稿している。

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