「新語・流行語大賞」今年は? そらもう「アレ」よ 列島席巻!!阪神18年ぶり優勝

[ 2023年9月16日 05:00 ]

18年ぶりに優勝し、歓喜の表情でベンチを飛び出す阪神ナイン
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 早くも「アレ」が「あの候補」に!阪神が18年ぶりにセ・リーグ優勝を決めてから一夜明けた15日、岡田彰布監督が言い続けた「アレ」が今年のユーキャン新語・流行語大賞の有力候補に躍り出た。「アレ」とともに話題となった岡田監督の好物「パインアメ」も注目が続く。優勝のビールかけで原口文仁(31)が着用した“パインアメのかぶり物”はアメの製造元の社員の手作り品と分かった。

 「アレ」は岡田監督が優勝を意味する言葉として使用。明言してしまうと選手に無用なプレッシャーを与えてしまうことや、過去に口にしてから負けたことなどから、「優勝」という言葉を封印してきた。今年のチームのスローガンも「アレ」に引っかけた「A.R.E.」。目標に向かう意味の「Aim(エイム)」、敬意を示す「Respect(リスペクト)」、個々のパワーアップを指す「Empower(エンパワー)」の頭文字をとった。悲願達成となった14日、岡田監督は初めて「アレ」を「優勝」に替えた。

 ユーキャン新語・流行語の選考委員を務める漫画家のやくみつる氏は「私見ですが」と前置きした上で、アレについて「使いやすく、皆が言える言葉。しかも汎用(はんよう)性が高い」と評価。岡田監督の好物「パインアメ」さえも「パインアレ」になった現象に「まさかそこをそう替えるか、と思いましたね。相当有力な(大賞)候補でしょうね」と指摘した。

 今年は、野球関連の流行語が豊作。3月のWBCでは大谷翔平がロッカールームでチームメートに呼び掛けた「憧れるのをやめましょう」、ヌートバーの代名詞となった「ペッパーミル」が広く伝わった。8月の甲子園では、優勝した慶応が「エンジョイ・ベースボール」旋風を巻き起こした。

 やく氏は「野球に関する言葉は野球ファンしか知らない、という指摘も例年ありますが」としながらも、「数年続いたコロナ禍が一応平常に戻ったこういう年ですから、明るく照らすスポーツの言葉を選びたいという気持ちはありますね」と話した。

 岡田監督が日本シリーズ優勝を「アレ」と同様に置き換えれば、その言葉にも注目が集まるはず。「中嶋監督が、もっと面白い言葉を突然使うかもしれません」。やく氏は“対抗馬”として、パ・リーグ優勝マジック点灯中のオリックス・中嶋聡監督にも期待を寄せた。

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