市川右團次が猿翁さん追悼「師匠との思い出は…永遠に尽きない…」 團十郎も「感謝しかない」

[ 2023年9月16日 07:54 ]

市川右團次
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 歌舞伎俳優の市川右團次(59)が16日、自身のブログを更新。不整脈のため13日午前6時55分に死去した歌舞伎俳優の二代目市川猿翁さん(いちかわ・えんおう、本名・喜熨斗政彦=きのし・まさひこ)を追悼した。

 猿翁さんの部屋弟子として歌舞伎の世界に飛び込み、40年以上澤瀉屋を盛り上げてきた右團次は「師匠のご逝去…」と書き出すと「昨夜…市川宗家の團十郎さんから連絡を…そしてご子息の中車さんからも…言葉もなく…ホテルで自分の顔を見つめた…泣いた…泣いた…そして思った…。今…この肩衣を着けられる幸せを…師匠との思い出は…永遠に尽きない…」と悲痛な胸の内をつづった。

 窓から見える朝日の写真を掲載し「今日も朝陽が昇る…ひたすら頑張ろう…師匠がずっと…されて来たように…師匠がずっと…その背中を見せて…下さったように……………右團次」と記した。

 猿翁さんは1947年に三代目市川團子を名乗り初舞台を踏んだ。63年に襲名した三代目市川猿之助として長く活躍した。68年の「義経千本桜 川連法眼館」で狐忠信の宙乗りに挑み、大きな話題を呼んだ。以後、宙乗りを数々の作品に取り入れ、5000回を超える偉業はギネスブックにも登録されている。

  團十郎は16日未明、「私」と題して自身のブログを更新。「私にとって大切な先輩がこの世を去る、今年は四代目市川左團次さん、ご恩は生涯忘れない。亀井忠雄先生、私を友達と言ってくれた、私の大恩人」と振り返りつつ「そして三代目猿之助の叔父さん、私に新しい光を見せてくれた方、私の人生に大きな影響と愛を下さった方々が、今年旅立つ、もう少し待ってほしいです。心がついてゆけなくなる」と自身の心境をつづった。

 続けて「三代目猿之助の叔父さん、まだまだ芝居を舞台に立ちたい気持ちがおありだったと思います。寝たきりの生活になっても、歌舞伎の事のみを考え夢見ていたお姿は忘れられない」と振り返った。

 また「そしてお稽古をつけて頂いた思い出、、色々教えてもらいました。そしてあの時の楼門五山桐の共演も、感謝しかない、忘れられないです」と感謝を記した。

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