隠蔽否定の日大 弁護士バッサリ「まずいものだと認識しながら警察にすぐに言わないのが隠ぺい」

[ 2023年8月8日 16:29 ]

<日大アメリカンフットボール部に関する記者会見>会見で頭を下げる(左から)日大・林理事長、酒井学長、澤田副学長(撮影・郡司 修)
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 中大法科大学院教授で弁護士の野村修也氏が8日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、日大アメリカンフットボール部員の薬物事件を受けて日大が開いた会見についてコメントした。

 警視庁薬物銃器対策課は5日、覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)の疑いで部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕した。日大側は逮捕を受け、同部の無期限活動停止を発表。林真理子理事長、酒井健夫学長に加え、寮の家宅捜索に立ち会った澤田康広副学長がこの日、会見を開いた。

 澤田副学長は、7月6日にアメフト部の寮から小さなビニール袋に入った植物の細片と錠剤が見つかったものの、ヒアリングの過程だったためすぐに警察には届け出ず、18日に警察へ中間報告。翌19日に警察が不審物を確認したと説明した。

 “空白の11日間”とされる不自然な経緯に、野村氏は「全体的に見ると、副学長のハンドリングが間違いでしたね。どう考えても、普通、(違法薬物と)認識できなかったら、何だか分からないから置きっぱなしにしているはずなんですよ。後で家宅捜索に入ってそれが見つかったのであれば、気づきませんでしたという論理も通用するんですけど、これはちゃんと生徒から持って副学長が保管しているわけですから、まずいものだと認識しているわけですよ」と指摘。「認識しながら警察にすぐに言わないというのはそこが隠ぺいになるわけですよ」と断言した。

 会見では、林理事長へ情報が満足に上がっていないのではとの質問が飛んだが、林理事長は「適切な時に適切な情報を上げてくれている認識。私に情報が上がってないという報道はございません。ただ、学長の方が先に知るということは大学の組織では当たり前だと思います」と否定した。

 しかし林理事長は、発見された不審物の写真を見たのが、発見から1週間後の13日であったと報告。野村氏は「13日に初めてそれが分かったというのが、もう期間がありすぎ。順番はありますけど、間髪入れず(情報が)上がらないといけないので、学長サイドの方のハンドリングがおかしかった。自分たちの調査がおかしかったし、理事長に上げるタイミングもおかしかった。大学の方の管理のミスだと思います」と厳しい見解を示した。

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