岩田明子氏 ビッグモーター新社長に「覚悟や企業風土を刷新するための具体的なメッセージが全然…」

[ 2023年7月27日 10:37 ]

フジテレビ社屋
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 ジャーナリストで千葉大客員教授の岩田明子氏が27日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。中古車販売大手ビッグモーター(東京)の不正問題について言及した。

 ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題で、国土交通省は26日、同社の和泉伸二社長(同日付で就任)ら幹部を聴取。終了後、和泉社長は報道陣に「理解は得られたと理解している」と強調し、「業界全体の信用を失墜させた。重く受け止めている」とした。会社支給の携帯電話から社内連絡用のLINE(ライン)アカウントを削除するよう、社員に通知したことには「休日の連絡が頻繁に起こっており、社員を縛るのをやめる」と説明。アカウントの削除は過去の不正を隠すためではないと強調した。

 一方、ビッグモーターの一部店舗前で、街路樹が枯れ、その後伐採されていた問題で、埼玉県は管理する道路沿いの店舗を対象に、枯れた経緯などの確認に乗り出した。群馬県太田市でも、国道354号線沿いの歩道に植えられていた街路樹17本が枯死していたことが判明。現場は太田店の前で、県土木事務所の調査で土壌から除草剤の成分が検出され、県警に被害届を提出した。名古屋市も街路樹が不自然に枯れた店舗前の土壌調査を検討していることが分かった。今後、影響が広がる可能性がある。

 職業柄、記者会見での言葉やぶら下がりでの言葉に注目するという岩田氏。「肝心の言葉の中身ですよね、知らなかったとか初めて知ったとか。それから新社長についてもラインのアカウント削除については隠ぺいの意図はないといった、凄く漠然とした言葉しか出てこない」と指摘。

 そのうえで「となると、ヘッドを代えたとしても、新リーダーについても覚悟や企業風土を刷新するための具体的なメッセージというのが全然聞こえてこないとなると、これはなかなか出直しというのは難しいのではないかと。下手をすると、この保険金不正請求以外の不祥事も出てきかねない中で、この程度の覚悟でいいのかなというのは非常に強く感じました」と自身の見解を述べた。

 今回の問題で、ビッグモーターに出向者を出し、工場長による不正の指示と報告書が書き換えられた可能性を把握しながらビッグモーターへの事故車の紹介を再開していた損保ジャパンは、一連の対応を検証するため外部の弁護士による調査委員会を設置した。

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