藤井王位 36手目の封じ手は2日制最スローペース 王位戦開幕 鬼門の王位戦第1局地元開催で慎重に?

[ 2023年7月7日 20:39 ]

王位戦第1局1日目を終え、封じ手に署名する藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(20)=王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に佐々木大地七段(28)が挑む第64期王位戦7番勝負第1局は7日、愛知県豊田市の豊田市能楽堂で1日目が始まり、振り駒の結果、先手は藤井に決まった。戦型は横歩取りへ進み午後6時5分、佐々木が36手目を封じて終了した。

 昼食休憩前、藤井が23手目に1時間3分。佐々木も昼食休憩を挟んで26手目に1時間14分、28手目に1時間11分の連続長考。大駒が互いの駒台を行き交う、激しい展開もある戦型だけに、両者慎重に時間を使った。8時間の持ち時間のうち、藤井は3時間26分、佐々木は4時間17分消費した。

 藤井にとって36手目が封じ手になるのは5月、名人戦第4局での39手目をしのぐ2日制対局での最スローペース。前期と前々期、豊島将之九段(33)を挑戦者に迎え、共に4勝1敗で制したがその第1局は落とした。いずれも愛知県対局とあって前日会見では「最初からしっかり集中して臨みたい」と自らを戒めた。有言実行での先手番キープを目指す。

 一方、佐々木の2日制対局への適性を語るのが、仲のいい副立会の高見泰地七段(29)。前日のイベントで「長い持ち時間の対局に強い。集中力、体力。8時間の持ち時間の将棋に向いている」と語った。同じく藤井に挑み、現在1勝2敗で後がなくなった棋聖戦5番勝負でも好内容の将棋が続く。持ち時間を藤井より多く消費した2日目、その適性を証明しにいく。

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2023年7月7日のニュース