「らんまん」田邊教授は泥棒教授?初登場・伊藤孝光が激怒…史実は「破門草事件」シダ好き理由もネット反響

[ 2023年7月7日 08:15 ]

連続テレビ小説「らんまん」第70話。伊藤孝光(落合モトキ・左)(C)NHK
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 俳優の神木隆之介(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は7日、第70話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 第70話は、田邊教授(要潤)に頼らず新種の名付け親になる方法について相談しようと、万太郎(神木隆之介)は佑一郎(中村蒼)の助言通り、博物館へ向かう。すると、たまたま居合わせた植物学者・伊藤孝光(落合モトキ)を里中先生(いとうせいこう)から紹介される。シーボルトの助手を務めた伊藤圭介の孫と聞き、万太郎は大盛り上がり…という展開。

 万太郎が東大出身?と尋ねると、孝光は「あ?なんであんなとこ行くんです?泥棒教授がいるのに」「(ロシアの)マキシモヴィッチ(博士)が世界一の間抜けですからね」「教授のトガクシソウではない!あなたも泥棒の手先ですか。不愉快なので帰ります」と言い放ち、部屋を後にした。この日はケンブリッジ留学のあいさつのため、博物館を訪れていた。

 トガクシソウは祖父・叔父・孝光の3代で追い掛けてきた花。里中によると、伊藤家が既に分類・命名し、マキシモヴィッチ博士に送っていた。

 しかし、マキシモヴィッチは田邊によるトガクシソウの新たな標本を目にし、新属の可能性があると研究を開始。田邊の名前を付けて新属として発表しようとしたが、断定には標本が足りない。標本が揃い、マキシモヴィッチが新属と発表すれば、伊藤家が提唱した名は改められる。

 逆に、伊藤家が発表し直したら…。里中は「(田邊はこのことを)知っているのではないかね。内心はきっと、気を揉んでいると思うよ」――。

 伊藤孝光のモデルとみられる植物学者・伊藤篤太郎は、トガクシソウをめぐって東京大学植物学教室の初代教授・矢田部良吉から同教室への出入りを禁じられている。トガクシソウは「破門草」、篤太郎の追放は「破門草事件」とも呼ばれるが、今作はどうなるか。

 SNS上には「泥棒教授。博物館の空気が凍った」「伊藤圭介の孫、登場!破門草のエピソードが」「泥棒教授の後に、田邊教授がシダを好きな理由をやることによって、一面だけでは人柄を判断できないことをよく表していて、いい脚本だなぁ。人の手柄を横取りするリアリストぶりと、シダの永遠性を愛するロマンティストぶりが彼の中に同居している。私的には好きな人物だ」「泥棒教授と言い切られた田邉教授。しかし、その後、夫婦の会話でシダが好きだと、その理由を語る教授。植物学が本心から好きな人なのだと分かった。雨の中、理解者がいない教授の孤独感が際立つ」「泥棒と呼ばれ、羽枕を愛し、シダ植物に強いこだわりを持つ。田邊教授を見ていると好き嫌いや愛憎を超えた複雑な気持ちになる」などの声が上がった。

 オンエア終了後には“泥棒教授”がツイッターの国内トレンドに入る反響を呼んだ。

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