熊川哲也 15歳で海外にバレエ留学 踊る前から「君はヨーロッパで踊れる」太鼓判も「酷な時代でしたよ」

[ 2023年9月3日 11:58 ]

熊川哲也
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 世界的バレエダンサーの熊川哲也(51)が2日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。世界を目指すきっかけを明かした。

 熊川はローザンヌ国際バレエコンクールで日本人初の金賞を受賞、東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団。世界の第一線で活躍しながら自ら設立したK-BALLET TOKYOは、今や日本を代表するトップバレエ団に成長した。

 北海道旭川市出身で、札幌で育ったが「15歳でロンドンに行っちゃったんで」と15歳から英国のロイヤル・バレエ・スクールに留学していた。MCの「極楽とんぼ」加藤浩次が「北海道からスイスイ行っちゃうっていう人、当時いないでしょ」と話を振ると、熊川は「まあ国際コンクール、ローザンヌ出るって目標を持ってる子たちは、大体15歳以降(は留学)かな。ただ僕はローザンヌ行く前に、英国のロイヤル・バレエ・スクールに留学したんで」と明かした。

 加藤が「どうやって開花したんですか」と尋ねると、熊川は「開花?生まれた時から開花してますよ」「求められてるから言ってるだけだけど」と冗談めかして話したものの、「僕バレエ始めたの10歳だから。遅いですね」と回顧。

 「中学校くらいからちょっと本気出してバレエが好きになって、12歳の夏かな。跳んだ時に、空気と会話ができたっていうか。跳んだ瞬間に降りてくるまでの時間に余裕があったっていうか。それがなんか自分で体感できたんですよ。それであ、楽しいと思って。そこから猿飛佐助のように」と続けた。

 加藤が「それで3年間で世界に行くのよ」と感心すると、「いい出会いがありまして」と熊川。「札幌に講習会に来てくれた先生が“君は札幌にいちゃダメだ。すぐ海外に出ろ”と。スイス人の先生です。それで先にスイスに行って、2週間その先生のところでお世話になってからイギリスに行ったっていう」と振り返った。

 「でも面白かったのは、初めにスイスに行って、クラスに入って行って、その先生じゃないクラスに行った時に、踊る前から“君はヨーロッパで踊れるよ”って言われたんですよ」と告白。

 「“ちょっと待てよ、俺踊ってないけどなんでなんだろう”って。要は“踊れる顔してる”って。当時のやっぱり東洋人って言うのが西洋の、ヨーロッパ、もしくはアメリカで踊るっていうのはかなりハードルが高かった」「今じゃもうかなり開けてるし、どこに行くにも若いダンサー、日本人、いっぱい、東洋人もいっぱい活躍してますけど、あの当時は戦争経験者がたくさんいらっしゃったし、イギリスは結構酷な時代でしたよ」と説明した。

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