藤井王将 8冠がかかる王座戦へ、新パートナー探しも「検討したい」 永瀬王座との5番勝負へ本気モード

[ 2023年8月24日 18:20 ]

3年連即3度目の監査委囲碁将棋記者クラブ賞を受賞し、授賞式に出席した藤井聡太7冠
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 藤井聡太王将(21)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が挑戦者の佐々木大地七段(28)を4勝1敗で退けた第64期王位戦7番勝負第5局から一夜明けた24日、大阪・関西将棋会館で、関西囲碁将棋記者クラブが選ぶ同記者クラブ賞(将棋部門)を3年連続(3回目)受賞し、授賞式に出席した。受賞理由は昨年度、5冠防衛と棋王も獲得して6冠へ躍進。銀河戦など一般棋戦も史上初めて総なめした。藤井は小学4年での奨励会入会以来、関西本部所属。

 藤井は会見で、練習将棋のパートナーである永瀬拓矢王座(30)と31日から争う王座戦5番勝負へ向け、永瀬以外のパートナーを探す意向について「何か具体的に考えているわけではないが、もちろん選択肢としてはある。検討していきたい」と語った。永瀬には四段時代から教わり、新型コロナ感染拡大期を除けば対面で月に2、3回指した。ところが昨夏の棋聖戦以来、タイトル戦で2度目の対戦が決まり、先月から研究会を中断。新たな選択肢を模索する姿勢を示した。

 また、10月1日付けで岐阜市出身の宮嶋健太三段(24)がプロを指す四段に昇段する。半年ごとに基本的に2人ずつ誕生する棋士に、中京圏からは3回連続の誕生。前々回の三重県桑名市出身・斎藤裕也四段(26)、前回の愛知県西尾市出身・柵木幹太四段(25)に続いた。この現象を愛知県瀬戸市出身の藤井も歓迎し「棋士が増えることで東海地方で好循環ができるのかなと思う」とさらなる活性化を希望した。

 奨励会入会から通った同会館は来秋、高槻市へ移転する。全8冠中7冠を保持するため、対局は防衛戦が大半となり同会館での対局は大幅に減った。それでもホームグラウンドであることに変わりはなく、「地元の方、多くの方に気軽に立ち寄ってもらえる空間になればいい」と新会館への期待を語った。

 囲碁部門での受賞が決まった井山裕太2冠(34)への授賞式は後日行う。

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