藤井王位 3戦全勝の神戸対局検分 「有馬温泉で疲れを癒やしながら」 佐々木七段は秘策の存在を明かす

[ 2023年7月12日 18:48 ]

王位戦第2局の検分を行う藤井聡太王位(右)と佐々木大地七段(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(20)=王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に佐々木大地七段(28)が挑む第64期王位戦7番勝負第2局は13日から神戸市「中の坊瑞苑」で始まる。12日は対局場検分がありその後、両者が取材に応じた。

 7、8日、愛知県豊田市での第1局は先手藤井が先勝した。好スタートを切った藤井には今期、王位4連覇がかかる。大山康晴15世名人、中原誠16世名人(75)、羽生善治九段(52)しか達成しておらず、藤井が7番勝負を制すれば史上4人目となる。「その点については意識していません」。対局には平常心で臨むが、自身初めて獲得した2日制タイトルでもある。「なじみのあるタイトルなので、これからもしっかり戦っていけたら」と語った。

 また神戸では4年連続の対局となり、過去3戦全勝。「相性を考えたことはない」と苦笑いしつつも、「素晴らしい対局場で、有馬温泉で疲れを癒やしながら対局できているのかなと思う」と振り返った。

 横歩取りになった第1局は、2日目昼食休憩まで49手というスローペース。「序盤でペースを握られた。思うような展開にできなかった反省を踏まえ、集中して戦っていけたら」と意欲を語った。

 一方、先手番になる佐々木は小学生時代、神戸に住む親戚と甲子園球場で高校野球を観戦した思い出があるという。藤井を相手に、1勝2敗で後がなくなった棋聖戦との計12番勝負の最中でもある。藤井との対局は通算9局目になり、過去8局は先手が7勝1敗と圧倒する。「先手の利を生かして、序盤から準備した展開にできればいい。積極的に動いていきたい」と秘策の存在を明かした。

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