「らんまん」勝海舟の口利き…大窪さん土下座&苦悩告白にネット複雑「刺さりまくり」「報われてほしい」

[ 2023年7月12日 08:15 ]

連続テレビ小説「らんまん」第73話。万太郎(神木隆之介・右端)の家を訪ねた大窪(今野浩喜・左端)は…(C)NHK
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 俳優の神木隆之介(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は12日、第73話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 第73話は、寿恵子(浜辺美波)は、高価な石版印刷機を買いたいと言い始める。突然の申し出に、万太郎(神木隆之介)と大畑夫妻(奥田瑛二・鶴田真由)は驚くが、新妻の熱い思いもあり、購入へ踏み切る。そして、印刷機を置くため、十徳長屋の大リフォーム計画が始動。倉木(大東駿介)たちも万太郎と寿恵子の夢を応援するのだった。そこへ、トガクシソウの採集をめぐり、田邊教授(要潤)から「口先だけのゲスな連中」などと叱責された大窪(今野浩喜)が、波多野(前原滉)藤丸(前原瑞樹)とともに姿を現し…という展開。

 波多野と藤丸は、万太郎の新妻が白梅堂の娘だと知り「(せっせと菓子を食べた)オレたちのおかげじゃないか」と嫉妬した。

 万太郎が高知で採集してきた植物の標本を目にし、大窪は「オレは(田邊に)『口先だけのゲス』だと言われた。開花した(トガクシソウの)一輪さえ見つけることができず。金を払い、案内人を雇っても成果を挙げられず。おまえのようになれないから」と明かし「手伝わせてくれ。この通りだ。オレを研究に参加させてくれないか」と土下座した。

 波多野は、大窪との共同研究は実質的に東京大学植物学教室との共同研究と忠告。これが新種だった際は、大学の実績になる。藤丸は田邊の差し金を疑った。

 大窪は「信じてもらえんかもしれんが、オレは、今、初めて植物学を学びたいと」。その理由を明かした。

 大窪は植物学を恥じていた。東京府知事から元老院議官という偉大な父を持つ一方、三男の自身は留学しても職が見つからず。父が勝海舟に頼み込み、聞いたこともない植物学教室にようやく採用された。

 屈辱だったが、勝海舟の顔に泥を塗らず、父に見限られないため「だからこそ、必死にやってきたんだ。植物園に通い、覚えろと言われたものは頭に叩き込んだ。毎日断崖絶壁にいる心持ちで、この仕事は失敗できない。田邊教授にも、気に入られなくてはならないと。なのに、おまえが来たせいで」――。

 大窪のモデルは植物学者・大久保三郎(父は大政奉還を推進した大久保一翁)とみられる。

 SNS上には「大窪さんにも物語があった」「大窪さんの話が他人事ではなく、グサグサ刺さりまくって痛かった」「大窪さんも万太郎に吐露する。万太郎にはそんな不思議な力がある」「大窪さん、大変だったんだな。今までよく頑張ってきたよ」「大窪さんのキャラがこんなに立ってくるとは…報われてほしい」「初めて万太郎が東大の門を叩いた時、田邊教授と大窪さんの印象がこんなにも変わるとは想像できなかった。人物の奥行きが深い」「名もなき(ように見える)植物にすべ全て名前があるように、すべての登場人物にもそれぞれ想いがあり、脇役などいないことを示しているいい朝ドラですよね」などの声が上がった。

 万太郎の決断は?

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