神キャストすぎ…男女逆転「大奥2」原作ファンが衝撃受けた「和宮」岸井ゆきの、家茂との撮影秘話

[ 2023年11月29日 11:00 ]

ドラマ10「大奥 Season2」第19話。和宮(岸井ゆきの)(C)NHK
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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」(火曜後10・00)は28日、「幕末編」第19話(Season1から通算)が放送された。女優・岸井ゆきの(31)演じる14代将軍家茂の正室・和宮の過去が明らかに。傍若無人に思われた横柄な態度の裏で、複雑な思いを抱えていた。男装する宮家の姫という難役を演じた岸井は、同局を通じ、家茂との絆を深めていく過程の心境の変化や、家茂役・志田彩良(24)との初共演を振り返った。

 <※以下、ネタバレ有>

 原作は漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。

 過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は幕末・大政奉還まで初めて映像化。2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も手掛ける森下佳子氏が、今年1~3月の「Season1」(全10話)に続いて脚本を担当。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが謎の疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅の道を切り拓く姿、開国・攘夷・大政奉還・江戸城無血開城という激動の時代を描く。大筋は原作通りのストーリー展開だが、ドラマは「医療編」「幕末編」と銘打つ。

 第19話は、14代将軍となった徳川家茂(志田彩良)は諸侯たちの反感を抑えるため、井伊が推し進めていた公武合体により和宮(岸井ゆきの)を迎え入れた。しかし、朝廷から降嫁してきた和宮は偽物。しかも女性だったことが発覚した。観行院(平岩紙)や土御門(山村紅葉)から事情を聞いた瀧山(古川雄大)は憤慨も、当の家茂は冷静に受け止め、思いも寄らぬ決断を下す。事情を知ってもなお、和宮に温かく接する家茂に、天璋院(福士蒼汰)と瀧山は心配が募り…という展開。

 岸井が演じる和宮の正体は、公武合体政策のため男装した帝の妹宮。降嫁を拒否した孝明天皇の弟になりすまし、身代わりとして母親の観行院と共に京から大奥入りしたのだ。

 生まれつき左手が無く、弟ばかりを可愛がる母親からの愛に飢える和宮。19話ではその過去が明らかとなった。

 和宮は、身分を明かし早々と京に引き上げる予定だったが、境遇を知った家茂の思いやりのある計らいに徐々に心を許し距離を縮めてゆく。

 岸井は、和宮が家茂に心を開いていく経緯について「母親と一緒にいたいという目的で江戸へ渡っているので、(家茂は)はじめは、そのための駒でしかないという印象だったのかなと思います。でも家茂と交流する中で、ある種の“光”のようなものを感じたと思います」と分析。「“家茂は人を乗せるのが上手い”という様な話も耳にしていたものの、もし家茂の言動が策略の上のものだったとしても、それは和宮にとってはずっと欲しかった人の優しさであり愛情だったというか…。家茂に心動かされた部分は大きいだろうと思います」と、母の愛に飢えた和宮の心境を推察した。

 和宮の心を解きほぐしたのは、「家茂の純粋さ」だという。「人目につかないように育てられるということ自体がまず屈辱的ですし、もといた家では虐げられてきた。でもその中で一生懸命生きてきたし、自分を守るために強くならなきゃいけなかっただろうなと思います。一方、家茂は“それって和宮さんすごいことですよ”と、自分を見て純粋な心で言ってくれる人。そんな人は今まで周りにいなかったので、そんな風に考える人もいたんだというのは驚きだったでしょうし。自分では開けられなくなっていた心の扉を開けてくれたのは、家茂の純粋さと純朴さがあったからなのかなと思います」と、純粋な家茂とのやり取りを受けての心境の変化への解釈を明かした。

 家茂役の志田彩良とは初共演。志田の印象について、岸井は「キラキラしていますし、家茂のピュアさがピッタリですよね」と好印象。「家茂は和宮にあたたかい言葉を掛けてくれますが、その言葉に嘘がないのが伝わるというか。心からそう思って言っている様に感じるんです。和宮がつい家茂に心を開いてしまうのはすごく分かるなと思いました」と、志田の人柄がにじみ出る演技を称えた。

 2人が関係を築いていく姿に、視聴者からは「どんなに頑張ろうとも弟の方しか向いていない母親の愛情を得ようと必死な和宮が切ない。だからこそ、存在そのものを肯定をしてくれる家茂がどれ程の救いになったことか。あらゆる人物や物事のいい側面を捉えようとする家茂の人柄が素晴らしく、流石は多くの人々に愛された将軍」「大奥見たけど和宮好き~キャスティング最高…」「それにしてもキャスティングが最高だな。岸井ゆきのちゃんの和宮がいい!」「事実上の主役である和宮(偽)を演じた岸井ゆきのさんはさすが。さらに感服したのは家茂役の志田彩良さん。あのキャリアで本作の太陽のごとき家茂を、見事に演じているのは凄いであります」と、称賛する声が多く上がった。

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