スタレビ根本要 KANさんは「自分の手柄にしない人だった」 深い絆「君は俺にとって生涯の友達」

[ 2023年11月20日 15:55 ]

川崎でのライブでKANさんをしのぶスターダスト☆レビューの根本要
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 12日に61歳で亡くなった歌手のKAN(かん、本名木村和=きむら・かん)さんと親交の深かった4人組バンド「スターダスト☆レビュー」が20日、公式サイトを更新。追悼のコメントを発表した。

 ボーカル&ギターの根本要(66)はラジオ番組で共演し、14年のアルバム「SHOUT」ではプロデュースを依頼するなど信頼関係で結ばれていた。最後の入院時も面会し、通夜、葬儀にも参列したが「ある程度は覚悟していたけれど、いくら何でも早すぎだろ」と苦悶(くもん)の表情。それでも「全ての人を同じように愛する凄いヤツだった。残された僕らは負けないよう、音楽と真っすぐ向き合っていきたい」と天国のKANさんに思いをはせていた。

 また、18日にはライブツアー「ブギウギワンダー☆レビュー」の川崎公演を行い「愛は勝つ」を手向けた。

 この日、公式サイトに「KANさんご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」と題するコメントを発表。「KANちゃん、今朝も君のことを思いながら目覚めたよ。本当にいなくなっちゃったんだね」と書き出し、KANさんへの思いを長文に込めた。

 根本名義で記された文書には、続けて「でも不思議なんだよ。思い出すのは一緒に笑ってる場面ばっかりで、自分でも驚くほど喪失感がないんだ。これってKANちゃんは怒るかなぁ。でも凄いことだと思わないかい」と、天国のKANさんへ呼びかけ。「今までも、大切な人を亡くして、哀しみに潰されそうになることは何度もあったけど、こんなふうに一緒に生きてきたことにひたすら感謝できる人って一度もいなかった。俺には初めての経験だよ」と驚きを記した。

 KANさんについて、「同じ事務所の森高千里ちゃんやシャ乱Qと組んだ『パシフィックヘブン・クラブバンド』も、杉山清貴君や馬場俊英君と組んだ『SSKBオールスターズ』も、スキマスイッチと秦基博君と組んだ『星屑の隙間に木村基博』も、めんどくさい構成や細かなアレンジはKANちゃんが全部やったのに、まとめは俺にやらせて、けっして表に出ないし自分の手柄にもしない。変な人だよね」と回顧。「どれも最高に楽しいバンドだったけど、KANちゃんの緻密な企画や構成がなければ絶対に成功しなかったはず」と、その繊細な仕事ぶりを振り返り、「KANちゃんの音楽は誰もが認めるように本当に素晴らしい。だけど俺は、君の人柄も音楽と同じくらい世の中に知れ渡ってほしかったなぁ。平和を、人間そのものを愛してた。有名無名、偉い偉くないに関係なく、どんな人とも平等に接する人だった」と人柄を称えた。

 また、「『世界で一番好きな人』の歌詞にある、”遠くで起きてる戦争はいつ終わるのかわからない。せめてぼくらは、ずっとお互いを許しあい生きよう。僕は誰とも争わないし、誰を憎む根拠もない”。本当にそう思う。でもね、そんな大切なことを、素敵なメロディに乗せてサラっと歌える人はKANちゃんしかいなかったんだよ」と、KANさんの人柄あふれる楽曲を思い、「今、KANちゃんがどこの星に旅立ってしまったのかわからないけど、もっとバカ話したかったな」と悲しみを吐露。「もっと笑っていたかったな。なによりもっともっと一緒にステージに立ちたかったよ」と惜しみ、「KANちゃん、君は俺にとって生涯の友達で、すべてが特別な人でした。股どこかで会おうね。バイバイ」と前向きに結んだ。

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