谷村新司さん 「24時間テレビ」で明かしていた闘病への決意 「サライ」を「心で一緒に歌って…」

[ 2023年10月16日 16:08 ]

東日本大震災復興支援イベントで「サライ」を歌う歌手の加山雄三(左)と谷村新司さん(11年6月撮影)
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 シンガー・ソングライターで、3人組バンド「アリス」リーダーの谷村新司(たにむら・しんじ)さんが8日に死去した。74歳。大阪府出身。葬儀は15日に近親者で営まれた。後日、お別れの会を開く。

 谷村さんは今年3月に急性腸炎の手術を受け、療養を続けていた。6月から予定していたアリスの全国ツアーは来年に延期となり、年内は治療に専念すると発表されていた。

 毎年8月に放送される日本テレビ系「24時間テレビ」では、谷村さんが代表作詞を手掛けた「サライ」が1992年の第15回よりテーマソングとして使用されていた。作曲の加山雄三や出演者とともに番組フィナーレで大合唱することが恒例となっていたが、加山が昨年にコンサート活動の引退を発表し、同年が“ラスト歌唱”に。今年は8月26~27日に番組が放送されたが、谷村さんの出演はかなわず、病床からメッセージが寄せられた。

 メッセージの中で、谷村さんは「僕は今、はからずも長期の療養となってしまい、今年は国技館へ『サライ』を歌いに行くことができず、ごめんなさい」と謝罪。「46回続いてきたこの番組の中から生まれた『サライ』は、長く歌い継がれてきて、たくさんの人たちの心の愛の歌声として、つながっていくことを大変うれしく思います。今年も皆さんで歌って、つないでいただけたら幸いです」と出演者や観客に呼び掛けた。

 そして「心で一緒に歌って、明日の回復のために今日を頑張ります。チンペイさん、今日の自分のために明日勝て」と、自らのニックネームとともに病魔に打ち勝つ決意を明かしていた。

 番組ではアリスの盟友・堀内孝雄が出演し、「いい日 旅立ち」「チャンピオン」などを歌って谷村さんへエールを送っていた。

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