元TBSキャスター・杉尾秀哉参院議員 NGリストめぐり「政治の世界でも日常的に行われているのでは」

[ 2023年10月5日 18:38 ]

<ジャニーズ事務所会見>多くの報道陣が会見に駆けつける(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 元TBSキャスターで立憲民主党の参院議員、杉尾秀哉氏(66)が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所が2日に東京都内で開いた記者会見で、特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」があったとされる問題に言及した。

 杉尾氏は「ジャニーズ事務所の2日の記者会見で、会見の運営を任されていた会社が作成していた質問者の『NGリスト』。NHKのスクープだが、会見でのこうした記者の選別は政治の世界でも日常的に行われているのではないか」と疑問を投げかけた。

 2日に行われた会見は、質疑応答について「1社1問」のルールが設けられ、司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏が指名する形で進行。300人近い記者らが詰めかけたが、挙手する記者が後を絶たない中で打ち切られ会場内は一時騒然。指名されなかった記者らの間からは、意図的に指名しなかった可能性などに触れて「とんだ茶番会見」「八百長会見」と批判の声が上がっていた。

 NGリストをめぐってはスポニチ本紙が“極秘”でリストを入手。6人の記者やフリージャーナリストの名前や顔写真が掲載されていた。東京新聞記者の望月衣塑子氏や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の追及で知られるジャーナリスト鈴木エイト氏ら、挙手し続けながら指名されなかった記者の名前があった。リストを基に質問者を選別していた疑いがある。

 事務所は4日夜、リストについて「弊社関係者は誰も見ていない」と関与を否定するコメントを発表。会見の前々日の打ち合わせで「NG」と書かれた媒体リストを示され、副社長の井ノ原快彦が疑問を呈したところ、コンサル会社が「(会見の)後半で当てるようにする」と話したという。会見の運営を任されていたのは、米国に本社がある「FTIコンサルティング」で、事務所が9月7日に初めて行った会見も担当している。

 同社は5日、「会見準備資料が一部報道機関に報道されております。この資料は限られた会見使用時間の中で会見の円滑な準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所においては、こうした資料に関わらず、登壇者、司会者の判断のもと、幅広い媒体の記者の皆さまに質問頂くこととし、貴重なご意見を頂戴したところです」と説明。「会見に参加された記者の皆様、会見をご覧になられた視聴者の皆様、ジャニーズ事務所様、司会者はじめ関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。皆様からの信頼の回復に向けて社員一丸となって取り組んでまいります」とコメントを発表した。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年10月5日のニュース