PR戦略専門家 ジャニ「NGリスト」“チラ見せ”コンサル会社女性に「NGリスト持ち込みはマヌケすぎ」

[ 2023年10月5日 17:47 ]

<ジャニーズ事務所会見>多くの報道陣が会見に駆けつける(撮影・会津 智海)
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 PR戦略コンサルタントの下矢一良氏が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所が2日に東京都内で開いた記者会見で、特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」があったとされる問題にコメントした。

 スポニチ本紙が入手した“極秘リスト”には6人の記者やフリージャーナリストの名前や顔写真が掲載されていた。東京新聞記者の望月衣塑子氏や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の追及で知られるジャーナリスト鈴木エイト氏ら、挙手し続けながら指名されなかった記者の名前があった。

 質疑応答は「1社1問」のルールが設けられ、司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏が指名する形で進行。リストを基に質問者を選別していた疑いが出てきた。

 事務所は4日夜、リストについて「弊社関係者は誰も見ていない」と関与を否定するコメントを発表。会見の前々日の打ち合わせで、「NG」と書かれた媒体リストを示され、副社長の井ノ原快彦が疑問を呈したところ、コンサル会社が「(会見の)後半で当てるようにする」と話したという。会見の運営を任されていたのは、米国に本社がある「FTIコンサルティング」で、事務所が9月7日に初めて行った会見も担当している。

 番組に出演した鈴木エイト氏が持参した「10月2日 記者会見」と題された1枚の書類には、「指名候補記者リスト」として「1番目(ビジネス誌)」「2番目(新聞)」「3番目(テレビ)」「4番目(外国語プレス)」そして「指名NG記者リスト」と書かれており、社名、記者名は黒塗りにされていた。

 下矢氏は「大企業の広報が記者や媒体をランク付したり、会見の質疑シナリオを事前想定するのは極めて一般的」と指摘しつつ、「だが日本のほぼ全メディアとカメラが集まる場に写真付き『NGリスト』を持ち込むとかマヌケすぎて空いた口が塞がらない。反社が『まだバレてない犯罪一覧表』を見ながら、取調べ受けるようなもの」とつづった。

 下矢氏は、テレビ東京、ソフトバンクなどを経て、独立。テレビ東京では、「ワールドビジネスサテライト」、「ガイアの夜明け」を、ディレクターとして制作し、500社以上の中小・ベンチャー企業を取材。プレスリリースに接する中でPR方法なども研究した。ソフトバンクに転職後は、孫社長直轄のメディア事業を担当し、情報発信術を学び、現在は、PR戦略コンサルタントとして、中小企業のブランディングや宣伝のサポートなどをしている。

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