藤井王位 封じ手での飛車斬りを回避 天王山へ旋回し、ねじり合いに 勝てば4連覇の第4局2日目始まる

[ 2023年8月16日 11:15 ]

佐々木大地七段(右)が見守る中、立会人の中田功八段(左)が示した封じ手を指す藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(21)=王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に佐々木大地七段(28)が挑む第64期王位戦7番勝負第4局は16日午前9時、佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で2日目が指し継がれ、後手藤井の封じ手は、天王山へ旋回する飛車逃げだった。7番勝負はここまで藤井の3勝0敗。藤井が勝てば4連覇が決まる。

 局面は、藤井の浮き飛車が佐々木の金による飛車取りになり、どこへ逃げるかの選択を迫られた。選択肢はほぼ2択。安全地帯の天王山か、佐々木陣の奥深く王手をかけながら過激に斬って銀と交換するか、だった。

 1日目午後6時。封じ手時刻になっても藤井が考慮し、オーバーすること11分。32手目にトータル55分を費やしたことから、過激に斬り捨てた後の変化を読んでいたのでは?との見方が有力だった。つまり飛車斬りが成立するか否かと。藤井にとって32手目での封じ手は2日制タイトル戦43局目で最短。飛車斬りならすでに終盤戦の様相だったが、比較的穏当な封じ手により、2日目は中盤のねじり合いが続くとみられる。

 午前のおやつは藤井が「うれしの夏まんじゅう、釜炒り茶(アイス)、佐々木が「うれしの釜炒り抹茶」。

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