81歳走る藤竜也 「見て、損をしなかったと思っていただける」 主演映画「高野豆腐店の春」PR

[ 2023年7月20日 19:13 ]

映画「高野豆腐店の春」の合同記者会見に出席した藤竜也(左)と三原光尋監督
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 俳優の藤竜也(81)が20日、大阪市内で映画「高野(たかの)豆腐店の春」(三原光尋監督、8月18日公開)の合同記者会見に出席。「見て、損をしなかったと思っていただけると思います」とPRした。

 主人公である広島・尾道にある昔ながらの小さな「高野豆腐店」の店主・高野辰雄を演じる藤。スクリーンデビューして60年を迎えたが、「毎日のウオーキング、(公園の)ベンチで腕立て伏せしたり、鉄棒にぶら下がったり」。走るシーンでも80歳を超えたとは見えないほど元気そのものだった。

 「村の写真集」(04年)、「しあわせのかおり」(08年)に続き、三原監督とは3度目のタッグ。「豆腐みたいなシンプルな映画を作りたいと思い、豆腐屋さんで藤さんが働いてるイメージが勝手に浮かんだ」とコロナ禍のまっただ中に思案し企画。「藤さんのチャーミングな一面を撮りたかった。演出を汲み取ってくれて藤さん、麻生さんを撮らせてもらってホントにうれしかったという気持ち。感謝です」と手応え十分の顔。「三部作、20年で」という藤に「85歳になったら4作目を」と三原監督がお願いすると「光栄です。何とか生きていられるように」と藤が笑いを誘った。

 藤は、バツイチで出戻りの娘・春を演じる麻生久美子(45)とは26年ぶりの共演。娘の幸せを願う父に対して再婚話には耳も貸さない娘とケンカする一方、実は娘が自分のことをどう思ってるのか、聞きたくても聞けないという気弱な面も持つ役どころ。「ラストシーンも感情移入できた」。すれ違いながらも相手を思いやる親子愛が描かれている。

 心臓を診てもらっている病院で出会った独り身の老婦人・中野ふみえ(中村久美)との淡いロマンスや、近所の仲間とのドタバタがあったりの物語。「毎朝いただく豆腐の味噌汁でため息が出るホッとした感じ。自分でこの作品を見てホッとしました。きっと皆さんもご覧になったら、毎日一生懸命に生きてることが間違いでないんだよと思ってくれたらいいですね」と語った。

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