橋下徹氏 ワグネル反乱でウクライナ問題に言及「西側諸国も利益だけでなく不利益も踏まえた上で」

[ 2023年6月25日 11:06 ]

橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が25日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装反乱について言及した。

 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。懸念されていたモスクワでワグネル部隊とロシア軍が衝突する事態は回避される見通しとなった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 橋下氏は、今後のプーチン政権について「プーチン側、ゲラシモフ(参謀総長)、ショイグ(国防相)なんていうのは完全に顔に泥を塗られた形になりましたし、プリゴジンについては自分の今の権力、ポジションの座を追われた形になる。だから利益も一致したかも分からないけれども、みんなで譲歩したところもあるわけですよ」と指摘。そして「ある意味、武力衝突を回避するための政治というのは、利益もあれば不利益も全部合わせのんだ形で武力衝突を回避する。今回は一般市民の利益を考えたとかそういうことではない政治だから、僕はこれは勝手に自分都合の政治をやったなと思うんですけれども」と言い、「ヨーロッパの秩序を構築する時に武力衝突を回避しようと思えば、ウクライナの主張ももちろん主権を認めていくということはその通りなんですけれども、西側諸国も利益だけでなく不利益も踏まえた上で政治的に解決をするということをやらないと武力衝突というのは回避できないんだなってことを思いました」と自身の受け止めを話した。

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