春日三球さん死去 89歳 夫婦漫才「地下鉄の電車はどこから入れたの?」で人気

[ 2023年6月19日 05:08 ]

舞台で漫才を披露する春日三球・照代の春日三球さん(左)=1976年7月
Photo By 共同

 「地下鉄の電車はどこから入れたの?それを考えると夜も眠れない」というフレーズで知られた地下鉄漫才で1970年代後半に一世を風靡(ふうび)した夫婦漫才コンビ「春日三球・照代」の春日三球(かすが・さんきゅう、本名近馬一正=ちかま・かずまさ)さんが5月17日午前、都内の病院で死去した。89歳。東京都出身。家族葬を行った。喪主は妻和子(かずこ)さん。

 関係者によると、6年ほど前から闘病生活を続け、脳梗塞を患ったり胃潰瘍で入院していた。公私ともに親交の深かった漫才師の青空うれし(88)は「素顔は地味で控えめな男だった」と回想。1987年、照代(本名せつ子)さんがクモ膜下出血のため51歳の若さで急死した際には「悲しみに暮れていた。元気づけようと海外旅行に誘った」と説明。1カ月かけて一緒に米ニューヨークやサンフランシスコを巡ったという。8年ほど前に会ったのが最後。「亡くなったことは和子さんから電話をもらって聞いた」と明かし、盟友の死を惜しんだ。

 春日さんは57年、「クリトモ一休・三休」(後に一球・三球と改名)を結成。62年5月、「三河島事故」と呼ばれる国鉄の三重衝突事故で相方の一休さんが死去。姉妹で漫才をしていた照代さんと結婚し、65年に夫婦漫才をスタート。日本の地下鉄の開業50年と重なった77年、地下鉄漫才が大ヒットした。照代さんが亡くなった後、28歳年下の女性芸人と漫才をするも約10カ月で解散。その後は漫談家として活動し、東京・巣鴨に健康肌着の店を出した時期もあった。80代に入っても病に倒れるまで講演やテレビ出演など活動を続けていた。

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