M-1王者・令和ロマン コロナ禍で夢諦めた同期にささぐV「見えづらいかも知れませんけど…思いは」

[ 2023年12月24日 23:32 ]

<M-1グランプリ2023>優勝した令和ロマンの高比良くるま(左)と松井ケムリはインタビューに答える(撮影・尾崎 有希)
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 漫才日本一を決める「M-1グランプリ2023」が24日、東京・六本木のテレビ朝日で決勝が行われ、優勝した令和ロマンが優勝者会見に出席した。

 ファーストラウンドは圧倒的不利と言われるトップバッターで登場し、3位通過。最終決戦も1番手で勝負した。クッキー工場から自動車工場にむちゃな鞍替えをしようとする町工場が舞台のドラマを題材にしたネタで、高比良くるまが数々の奇抜な動きを繰り出した。最終投票ではヤーレンズと4―3の接戦を制し、頂点に立った。

 ネタでも、感想戦のトークでも、そして会見でも、高比良の繰り出すハイパワーのギャグで笑いが絶えなかった。しかし、同じ仲間たちへの思いを話す時には、急に神妙な面持ちを見せた。「3年間はコロナだったので、劇場で僕らは若手でテレビに出られてないので、全員しんどかったんですよ。いっぱい辞めちゃったし。その分も頑張らなきゃなと思ってましたよ」と語った。

 コロナ禍の20年にNHK新人お笑い大賞を優勝した。この勲章が、コンビの命運をつないだ。「僕ら、ギリギリ食えてたんですよ。でもいっぱい辞めちゃったから。NHKのおかげですよ。いっぱい辞めちゃった同期とかいますし、見えづらいかも知れませんけど、ある程度の思いはありましたよ」。夢をあきらめざるを得なかった仲間の思いを背負っての戦いだった。

 ヤーレンズとの戦いも、願い通りだった。もともと仲良しで、今夏にはツーマンライブを開催し、そろって腕を磨いた。松井ケムリは「去年の敗者復活の時にツーマンをやろうと(約束した)。とりあえず決勝に2組が行けた時点ですごい」と感激。高比良も「ヤーレンズさんとやってるんだと。正直ヤーレンズさんがウケてる時に、“ヤレロマ(ツーマンライブ)”だと思って、その時一番感動しました」と本音を口にした。

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