若狭勝弁護士 自民裏金事件、特捜部の狙いは「政治資金パーティーの裏金だけでなく政策活動費の方にも」

[ 2023年12月24日 09:51 ]

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が24日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件について言及した。

 東京地検特捜部は、政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで、東京都千代田区にある安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の事務所を家宅捜索した。両派とも、特定の会計責任者が同じ手口で政治資金収支報告書への不記載を続けてきたとされ、特捜部は刑事責任を追及する。

 また、松野博一前官房長官や高木毅国対委員長ら安倍派の幹部に対し、特捜部が任意の事情聴取を要請したことも判明。安倍派ではパーティー券の販売ノルマ超過分を議員側に還流させ、政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていたとされる。派閥の実務を取り仕切る事務総長を松野、高木両氏が務めており、特捜部は事務方からの不記載の報告の有無を確認する。松野氏や高木氏は、安倍派の実力者「5人組」に含まれる。特捜部は、他のメンバーの世耕弘成前参院幹事長、萩生田光一政調会長、西村康稔前経済産業相も近く聴取するとみられる。

 若狭氏は、特捜部の狙いについて「私は20年前に特捜部の副部長をやっていた時に、政策活動費の問題に切り込んだことがあるんですが、今回もおそらく特捜部がこれだけ応援検事を集めているということは、単なる政治資金パーティーに絡む裏金だけでなく政策活動費の方にも切り込みたいと思っているのではないかと私は思っています」と推察。そして、「政策活動費の問題というには、政治資金パーティーに絡む5000万円とか1億円とかの金額どころではなく何十億円というのがブラックボックスになっている。使途が分からないということになっているので、そっちの方に特捜部が興味を抱いても何ら不思議ではないと思います」と話した。

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