フジテレビ 旧ジャニーズ事務所の報道での“忖度”認める「気遣いや配慮あった、それは認めざるを得ない」

[ 2023年10月21日 14:57 ]

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 フジテレビは21日、特別番組「週刊フジテレビ批評 特別版」(後2・00)を放送。旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題を巡り、今年4月まで報じてこなかったことについて検証した。

 同局では編成制作局、報道局、情報制作局に在籍したことがある77人の社員・元社員を対象に社内調査を実施。その結果を報じた。

 「報道局に旧ジャニーズ事務所に対する配慮が存在したのか」というテーマも検証。かつて同局で旧ジャニーズ事務所の所属タレントが逮捕されたことを受け、他社よりいち早く情報をつかみ、他社に先駆けて報道する準備をしていたが、報道と編成との協議と調整が行われ、他社より遅くなってしまったことがあったという。当時の担当記者は「一番先だと思っていたのに、遅れをとる結果となり、正直がっかりした。残念に感じたという気持ちだったと思う」と悔しさをにじませた。

 これを受け、社内調査で元報道局幹部の1人は「事務所への遠慮や忖度はあったと思う。慎重にならなければいけない雰囲気はあった」と忖度があったことを認め、もう1人の元報道局幹部も「ドラマやバラエティーのキャスティングなどに大きく影響するかもしれない、と思い、消極的になることがあった。今から考えれば過剰な配慮だったと思う」と証言した。

 番組出演した渡邉奈都子報道局長は「報道すると判断したニュースについてはそれをやらないということはないと、やってきたことは前提だと考えているんだと思うんですけど、ただ明らかに旧ジャニーズ事務所に対する、気遣いや配慮が報道にもあった、それは認めざるを得ません」と配慮や忖度が報道にもあったと認めた。そのうえで「その結果、報道が遅れてしまったという案件があったことは忸怩(じくじ)たる思いです。このようなことはくり返すことはできないと思っています。今後、しっかり襟を正していきたいと思います」と語った。

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