竜王戦 6日に開幕 8冠制覇へ王手の藤井竜王 初めての対局場へ「どうやって行こうかなと…」

[ 2023年10月6日 05:10 ]

フォトセッションに臨む(左から)伊藤匠七段(左)、藤井聡太竜王(撮影・大城 有生希)
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 6日に東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で開幕する将棋の第36期竜王戦7番勝負第1局を控えた5日、藤井聡太竜王(21)=王将、名人、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=と挑戦者の伊藤匠七段(20)が対局場を検分した後、同所の東急ホテルで行われた前夜祭に参加した。

 2人合わせて41歳はタイトル戦史上最年少。全8冠制覇に王手をかけている11日の王座戦第4局(京都)を控えている藤井は今シリーズでは3連覇を狙う。会場は過去2期で経験済みとあり「ここに来るといよいよ竜王戦だなと思います」とあいさつ。「伊藤七段とは同い年…」と言いかけて「あ、今は私の方が1つ上なんですけど」と続け、場を和ませる場面もあった。今7番勝負については「対戦を楽しみにしていた。面白い将棋にできるように精いっぱい頑張りたい」と、立て板に水のごとく決意を明かした。

 司会者から今シリーズの開催地について尋ねられると「今までに行ったことのない対局場もある。どうやって行こうかなと考えているところです」と発言。過去のタイトル戦では遠回りとなってでも地元ローカル線を乗り継いで現地入りしたエピソードは広く知られており約250人の参加者はどっと沸いた。8冠へのプレッシャーを感じさせない余裕を漂わせた一方、タイトル戦初登場の伊藤は「物凄く緊張しています」と吐露するようにガチガチだったが「対局場を検分して気持ちの高まりを感じた。話すことは得意ではないですが、盤上で(思いを)表現したい」と低音ボイスで意欲を語った。

 対局は午前9時に開始。第1局のため、先後は振り駒で決まる。持ち時間は各8時間。決着は7日夜の見込みだ。(我満 晴朗)

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