「らんまん」出禁の理由…田邊教授も図鑑刊行「私の魂は自由」万太郎潰しにネット連日心痛「本当に自由?」

[ 2023年8月1日 08:15 ]

連続テレビ小説「らんまん」第87話。再び対峙した田邊教授(要潤・左)と万太郎(神木隆之介)だったが…(C)NHK
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 俳優の神木隆之介(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は1日、第87話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 第87話は、明治19年(1886年)4月、文部部大臣・森有礼(橋本さとし)の号令の下、東京大学理学部は帝国大学理科大学と改められ、田邊教授(要潤)がその初代教頭に就任した。万太郎(神木隆之介)は大窪(今野浩喜)の協力を得ながら、ムジナモ発見の論文を書き直したものの、田邊の気持ちは変わらず。大学への出入りを禁じられ、落ち込む万太郎に、寿恵子(浜辺美波)はいつも通り明るく接する。そして、万太郎はもう一度、田邊の元へ…という展開。

 田邊の決定は覆らず。月夜、万太郎は田邊邸を訪れた。客人の森有礼が帰り、玄関先に2人きり。

 万太郎は許しを請い、植物学のために共に歩みたいと訴える。

 田邊「話は分かった。私はもう持たざる物は数えない。折角生きている。なら、この手に持つ物を愛そうと思ってね。生憎私はたくさんの物を持っている。大学にも、全国の同志諸君から、植物標本が続々届いている。日本の各地を網羅する日も近い」

 万太郎「ええ、ですから」

 田邊「許さないよ」

 万太郎「え、教授、わしは何じゃ持っちょりません。身分も、地位も。ただ、好きゆう思いだけですき」

 田邊「だから植物から愛される?ハハッ、凄いな、君は。どこまでも人を傷つけてくる。理由が欲しいか。私も、図鑑を作ることにしたんだ。大学の総力を挙げて、日本中の植物を網羅する植物誌を刊行する。そうだな、『大日本植物図解』とでも言おうか。君の仕事とぶつかるねぇ。だから、大学の出入りを禁ずる。書籍も標本も一切、使わせない。君が刊行をあきらめ、私に尽くすなら、考えてもいいがね」

 出禁通告時に続き、万太郎は絶句した。

 怒号はなかったものの、徹底的な万太郎潰し。田邊は洋酒を浴びるように飲むと、聡子(中田青渚)に「これは祝杯だ」「私の魂は、自由になった」――。

 朝、一晩中歩いた夫を出迎えた寿恵子は「万太郎さんは終わらない。終わるもんですか」と抱き締めた。

 SNS上には「共に歩むのと、我が下で歩むのとは違うんだ」「万太郎は田邊教授にないものを持ちすぎなのよ」「容赦ないな」「本気で万太郎を潰しにかかる気か」「祝杯…それで本当に自由になったのか?」「自由になった!と聡子さんに宣言せずにはいられないほど、万ちゃんに囚われまくっている田邊教授」「予告の『私の魂は自由』が全く自由になっていなかった。逆にどんどん万太郎の影に縛られていく展開。これは凄いな」「教授の暗闇を表すかのような、ほぼ15分間、夜の場面」「寿恵ちゃん、ええ女房やな…」「つらい展開の中、園ちゃんのかわいさが救い」などの声が上がった。

 どん底の万太郎が這い上がる術は…。

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