岩田明子氏 生活保護“毎日1000円”手渡しした桐生市の対応「男性が表に出てきて…氷山の一角」

[ 2023年11月23日 08:58 ]

フジテレビ社屋
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 ジャーナリストで千葉大客員教授の岩田明子氏が23日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。群馬県桐生市が同市の50代男性に生活保護費をまとめて支給せず、1日1000円ずつ手渡ししていたとして、群馬司法書士会が市に改善を要請したことについて言及した。

 群馬司法書士会によると、心不全や糖尿病を患い職を失った男性は7月に生活保護を申請し、8月から受給が決まった。市は男性に毎日市役所に来るよう求め、月―木曜は1000円、金曜は週末分を合わせた3000円を窓口で手渡ししていた。

 本来は月約7万円が支給されるのに、計3万円程度しか受け取っておらず、未支給分があることも説明されていなかったという。男性は10月に司法書士とともに市福祉事務所を訪れ、未支給分の約13万円を受け取った。

 要請書は「生活保護法や憲法に反するもので、責任は甚大」などと指摘した。厚生労働省保護課によると、生活保護費の支給方法に規定はないが、1カ月分をまとめて支給するのが一般的という。

 岩田氏は、「(桐生市の対応は)ちょっと問題だと思いますね。そもそも(受給者の)男性が表に出てこなければ、こうした事案は表面化しなかった。そうすると、今回の案件というのは氷山の一角と思わざるを得ないですよね」と指摘。

 「憲法で保障されている権利ですし、日本では受給資格があるのに遠慮して利用していない人が非常に多い。昔、不正受給が一時問題になりましたが、それはごく一部のケースで、多くの人は条件を守って生活しているわけですから」と言い、「今回、ギャンブルとかで借金が膨れ上がったことを(桐生市は)理由にしてますけれども、それが理由だからといって、なぜ1日1000円なのか。請求しなかったら差額分はどうなっていたのか、ここがさっぱり分からないじゃないですか。全体像をあきらかにしていただかないといけないと思いますね」と自身の見解を述べた。

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