「どうする家康」家康“白兎→寅→狸→オロチ”前田利家の“遺言”がネット話題「説得力」巧みな世代描写

[ 2023年10月27日 10:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第40話。徳川家康(松本潤)への前田利家(宅麻伸・奥)の“遺言”は…(C)NHK
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月22日、第40話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第40話は「天下人家康」。豊臣秀吉が天に召され、国内に動揺が走る。徳川家康(松本潤)は石田三成(中村七之助)と朝鮮出兵の後始末に奔走。秀吉の遺言に従い、五大老の1人としてを試みる家康だったが、毛利輝元(吹越満)や上杉景勝(津田寛治)は自国に引き揚げ、前田利家(宅麻伸)は病に倒れてしまう。家康は加藤清正(淵上泰史)ら諸国大名に頼られる中、次第に政治の中心を担うように。野心ありとみた三成は警戒心を強め、2人は対立を深め…という展開。

 慶長4年(1599年)、三成と2人きりの会談も物別れ。家康の相談に、病床の利家は「治部が生まれたのは、桶狭間の年(永禄3年、1560年)だそうじゃ。貴公が兵糧入れを成し遂げたあの戦も、奴にとっては壇ノ浦や承久の戦と同じ、いにしえの物語。いや、治部だけではない。多くの者にとって、今川義元の下で育ち、信長、信玄、勝頼、秀吉と渡り合うてきた貴公は、神代の昔のオロチに見えておろう。皆、貴公が怖いのよ」「貴公は強くなりすぎた。家康殿、貴公は腹を括るしかないかもしれん」と“遺言”。1カ月後、利家は天に召された。

 「白兎」→「寅の化身」→「狸」に続く「オロチ」の例えがSNS上で反響。「あの白兎が…感慨深い」「オロチ扱い(笑)。踏んでいる場数が違う」「乱世を生き延びてきた結果、生ける伝説に」「化け物と戦い続けた家康は、同世代以上から見たらレジェンド。同世代未満から見たら化け物」「家康が他の武将からどう思われているか。前田利家の言葉に納得」「三成のような桶狭間の頃に生まれた世代から見れば、家康は狸どころかレジェンドのオロチだと。怪物だから怖いんだと。前田利家にしか言えない台詞で説得力があった」「本人は何も変わったつもりはないのに、今、生きているという事実だけで、後の世代の人間には脅威という描き方は面白かったな」などの声が上がった。

 天下分け目の「関ヶ原の戦い」(慶長5年、1600年)が迫る。次回は第41話「逆襲の三成」(10月29日)が放送される。

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