玉川徹氏 “頂き女子”指名のホスト逮捕に「組織犯罪処罰法が適用になったというところが今回の肝」

[ 2023年10月25日 14:38 ]

テレビ朝日
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が25日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。頂き女子りりちゃん」を名乗る女が恋愛感情を利用して複数の男性から現金をだまし取ったとされる事件を巡り、詐欺で得た金と知りながら女から現金計約4000万円を受け取ったとして、愛知県警が組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で、女が指名を続けた東京都新宿区新宿のホストクラブ店員の田中裕志容疑者(26)ら男2人を逮捕したと発表したことに言及した。

 県警によると、女は詐欺罪などで起訴された渡辺真衣被告(25)で、東京の新宿・歌舞伎町にある田中容疑者の店の常連だった。2021年3月以降、同容疑者を繰り返し指名して計約1億円を支払っていたとみられ、県警が関連を調べる。犯罪収益を客から受け取ったとしてホストを逮捕するのは全国初という。

 逮捕容疑は新宿区のホストクラブで、渡辺被告が横浜市の派遣社員の50代男性からだまし取った金と知りながら、21年6月に1286万円、22年5月に2763万円を飲食代金などとして受け取った疑い。

 他に逮捕したのは東京都中野区弥生町1丁目、同店店員橋本一喜容疑者(34)。県警によると、橋本容疑者はホストクラブの責任者という。県警は店などからの押収物を公開。渡辺被告が注文したとみられる高級酒や高額の支払い計算書などがあった。

 玉川氏は「これ組織犯罪処罰法が適用になったというところが今回のこのニュースの肝(きも)だと思う」と指摘。「組織犯罪処罰法というのは、組織的な犯罪が平穏で健全な社会をむしばむというところに対して罰則を適用させるってための法律だということが第1条にある。ではどのような人たちがというと、通常は暴力団とか犯罪集団なんですよ。ホストクラブというのは今まで一般的にはそうではないんです」としつつ、「しかし、法律では組織を団体という言い方をしますけれども、団体の定義を見ると、共同の目的を有する多人数の継続的結合体、それが犯罪を反復して行った場合には団体組織犯罪としてみなすとなっているんですよね」と説明。

 そのうえで「つまり暴力団、犯罪組織じゃなくても犯罪を意図して組織として反復して行ったら、それは組織犯罪ということになっちゃうという法律なんで、まさに今回そういうことで逮捕されているということ」と解説し、「ホストというシステムが女の人から多額なお金をある種、巻き上げるシステムですよね。これが大金持ちがお金を払っている分には構わないわけだけれども、そうではなくお金を持っていない女性からも無理やりにお金を吸い上げるという形を取っている場合、そのお金はどっから来るんだという話になり、例えば体を売ったりとか、闇金で借りたり、こうやって犯罪を犯したりってことにつながっているということで、警察はここにもメスを入れると。ホストクラブ自体にメスを入れるぞということですよね」と今回の事件に対する自身の見解を述べた。

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