TBS井上貴博アナ、母校・慶応4強の裏で感動した選手 涙で熱弁「笑顔でチームを鼓舞しててさ」

[ 2023年8月19日 15:21 ]

TBS・井上貴博アナウンサー
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 TBS井上貴博アナウンサー(39)が19日、パーソナリティーを務める同局ラジオ「井上貴博 土曜日の『あ』」(土曜後1・00)に生出演し、第105回全国高校野球選手権記念大会で印象に残った選手を挙げた。

 自身の母校・慶応(神奈川)はこの日の準々決勝で、沖縄尚学(沖縄)を7―2で破って103年ぶりの準決勝に進出。野球部OBで、部の学生コーチも務めたことのある井上アナは、プレーボール前に出社し、後輩たちの試合ぶりを見届けたという。「頭が働いていません。自分自身、必死に平静を装っているつもりなんですけど、鼓動が止まらないというか」と、興奮が収まらない様子だった。

 試合が始まっても、「始まったということは、負けるチームが出てくるじゃないですか?ここまで来たら、勝ち負けとか、もういいんじゃないかな?と」と、両校への思いが強くなっていったという。「球場の雰囲気も、満員でお客さん入ってて、応援合戦が行われてて、熱気ムンムンで…。もう、“これでいいよ、時よ止まってくれないか?”という気持ちにもなった」と本音を打ち明けた。

 試合は慶応が沖縄尚学のプロ注目投手・東恩納蒼投手(3年)を6回に捉え、一挙6得点。今夏、3回戦の創成館(長崎)戦の途中まで、47回1/3連続無失点の“ミスターゼロ”を攻略しての逆転勝利だった。井上アナは「野球に限らず、学生スポーツの良さだなと思ったのは、不思議と、この夏もずっとそうなんだけど、試合が終わった後に、相手チームのことが好きになってるんです」としみじみ語った。

 特に、東恩納の立ち居振る舞いには感動したという。「東恩納君が打たれて、確かに私としては“やった!”と思ったんだけど、どこかで“めちゃくちゃ悔しいだろうな、東恩納君。ここで打たれて”と。しかも勝てる流れの中で。どんな表情してるんだろうと思ったら、笑ってるんですよ。しかも、その笑顔が嫌味とか一切ないんですよ。本当に晴れやかな神々しい笑顔をしていて…。けど、彼が一番悔しいよなっていう。それで笑顔でチームを鼓舞しててさ」。降板後も気丈にチームメートにエールを送る相手エースに、心を動かされた様子だった。

 試合終了後、慶応の校歌斉唱の場面でも、不思議と東恩納に目が行ってしまったという。「自分たちが本当は歌いたかった。でも、東恩納君に涙が一切なくて、口パクだったから何言ってるから分からないけど、チームメートに声かけてるんですよね。たぶん、“胸張ろう”って言った気が、僕はするんです。口の動きで。彼がちょっと天を見上げて胸を張ってるんですよ。あなたは本当に胸張って欲しい。素晴らしい選手だよと。なかなかできないです」と、番組を通じて称賛。涙を浮かべながらの熱弁だったようで、アシスタントの田中瞳キャスターから「目が赤いですけど…」と指摘されていた。

 あらためて井上アナは「母校が勝ったということよりも、こんなにいい選手に出会えて、こんないい選手と試合できて、本当にありがたいもんだなと思って」と、熱戦の中で光輝いた東恩納の人間性に賛辞を送っていた。

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