「どうする家康」ラスト1分 燃え盛る本能寺“黒幕家康”が討った?時を戻そう ネット沸く「手練れ」

[ 2023年7月16日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第27話。燃え盛る本能寺。織田信長を討ったのは…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は16日、第27話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第27話は「安土城の決闘」。京の本能寺で織田信長(岡田准一)を討つ計画を家臣たちに明かした徳川家康(松本潤)。並々ならぬ家康の決意に、家臣団の意見は真っ二つに割れる。やがて家康たちは信長に招かれ、安土城へ。酒宴の席、家康は供された鯉が臭うと言い始める。激高した信長は饗応役の明智光秀(酒向芳)を打ちのめし、追放。その夜、信長と2人きりになった家康は…という展開。

 目前に迫る戦国最大のミステリー「本能寺の変」(天正10年、1582年)へ、それぞれの思惑が渦巻いた。

 明智が自信満々に出したのは、天下一の「淀の鯉」。家康は臭いをかぐと、首をひねり、口をつけない。信長は「臭うなら、やめておけ。当たったら、一大事じゃ」。膳をひっくり返し、明智を折檻した。明智はその場を離れ「三河のくそ田舎者が!」――。家康はしてやったり。明智を信長から遠ざけるための難癖だった。

 明智は家康に不手際を謝罪。「然るべき始末をした上で、腹を召す所存」「私はもう終わりました」と立ち去った。

 夜、信長&家康の対峙。家康は「かつて、古い家臣(鳥居忠吉=イッセー尾形)に言われました。信じなければ、信じてもらえんと。それで裏切られるなら、それまでの器だったのだと」「これまで生き延びてこられたのは、周りの助けがあったゆえ」。2人の“リーダー論”は正反対だった。

 信長は家康の動きを察知。「本当に臭ったのか?」「京で待ち伏せして、俺を討つつもりか。図星か」「腹の内を見せなくなったな」「謝ってほしいか。妻と子どもを殺してすまなかったと、謝ってほしいか。謝らんぞ。くだらん」と挑発した。

 「くだらん」には“狸おやじ化”した家康も激高し、2人は激しく口論。信長は「(幾人も殺めた)この報いは、必ず受けるであろう。俺は誰かに殺される。誰よりも無残にな。だが、俺は覚悟はできている」「大変なのは、これからなんじゃ。戦なき世の政(まつりごと)は、乱世を鎮めるより遥かに困難じゃろう」「恨め。憎んでもいい。だから、俺の側で、俺を支えろ」と孤独な胸中を明かした。

 家康の目から涙がこぼれ落ちる。「私には、あなたの真似はできん。したいとも思わん。わしは、わしのやり方で世を治める。確かに、わしは弱い。だが、弱ければこそできることがあると、わしは信じる。行き詰まっておるのは、お主ではないのか。(信長の耳元で)弱き兎が、狼を食らうんじゃ」――。

 信長は「なら、やればいい。俺はわずかな手勢を率いて、京に向かう。本当におまえが俺の代わりをやる覚悟があるなら、俺を討て。待っててやるさ。やってみろ」――。家康は信長をにらみ、足早に立ち去った。信長は深くため息をついた。

 家康は本能寺に近い茶屋四郎次郎(中村勘九郎)邸へ。服部半蔵(山田孝之)は周囲に潜む伊賀者は500人と報告。鉄砲や見取り図も準備万端だった。信長の手勢は100。家康は「できる。わしはやってみせる。信長を討つ。わしは、わしは天下を獲る」――。

 天正10年(1582年)6月2日。本能寺が燃え盛る。京の民は「やられはった。織田様が討たれはった」「徳川様がやりよったんや。織田様の首持って、逃げとるいう噂や」と騒然となった。

 第17話「三方ヶ原合戦」(5月7日)のラスト“金荼美具足の亡骸&首級”→その真相を描く第18話「真・三方ヶ原合戦」と同じ構成になりそうだ。時間軸を自在に操る“古沢マジック”がまたも炸裂した。

 SNS上には「これだけじゃ、家康黒幕説かはまだ分からないな」「とりあえず家康が光秀を唆したりする形の黒幕という線は完全になくなったな」「今までで一番興奮したかもしれない。本能寺の変が全く読めないのと、天下人の苦悩や覚悟を課したね。良き」「ここまで要素を並べて次回まで真相が分からんの、手練れすぎるな!ミステリーファン的に、こういうの大歓喜です」「光秀が饗応役を解かれたのは、家康の策略によるもの。これは新解釈。光秀がいるから手出しができなかったというのも、あり得るかも」「史実のピースがことごとくハマってる。手勢が少ないのも、秀吉の返しが早いのもね。それなのに、次回、本能寺の変がどう描かれるのかが分からない。起こった史実という『点』じゃなく、そこに至る色々な『点』がつながって1つの『線』となり『面』として描いてる。ホントに大河ドラマの、ドラマとしての醍醐味だなぁ」などの声が上がった。

 次回第28話は「本能寺の変」(7月23日)が放送される。“家康黒幕説”は果たして…。

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