WOWOW社長 一部ユーザー個人情報漏えいで謝罪「心よりお詫び」 PCログインのみ対象で最大4万件超

[ 2023年7月6日 13:00 ]

 WOWOWの田中晃社長が6日、都内の同局で定例会見を行い、動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」(WOD)で一部ユーザーの個人情報漏えいを確認した件についてあらためて謝罪した。

 田中社長は今回の情報漏えいについて「弊社の動画配信サービス『WOWOWオンデマンド』におきまして、一部のお客様の個人情報の漏えいを確認いたしました。ご自身の契約情報が他のお客様に契約情報に差し変わるという事象が発生いたしました。そのことによりまして、見たいコンテンツが見られないというケース、それから他のお客様のご自身の契約情報が閲覧されているというケースが発生しました。場合によっては、謝ってお客様の契約情報が変更になるという可能性もあります」と説明した。

 そのうえで「ご迷惑をかけたお客様、ご心配をいただいているお客様に心よりお詫びを申し上げたいと思います。誠に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 今回の事象についてはWODのPCでのログインが対象で、さらに1000分の1秒単位での同時ログインした場合という限られたものであるとし、影響の可能性の範囲については「システムログを確認した結果、最大で44144人」と当初の発表より修正。5日の時点で発生を確認しているのは75件と説明した。6日現在でも、影響のあった個人全員の特定が済んでいないとし、調査は継続中だという。事象の発覚はユーザーからの問い合わせが入った6月10日だったとし、「デバイス制限でログインできない」というものだったと説明した。

 あらためて「原因の把握、対象となるお客様と、その影響の範囲の特定に時間を要しましたことを反省をしております。今後は再発防止に加えて、体制の強化に取り組んでまいりたいと思います」と話した。

 同社は6月30日に公式サイトで「当該事象を6月22日に確認した後、システム対策をただちに実施いたしました。お客さま情報の不正利用などの事実は現在確認されておりません。お客さまにはご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 6月9日午後1時から6月22日午後11時11分の間、WebブラウザでWODにアクセスしてログインしたユーザーが、「マイページ」で別のユーザーの個人情報の一部を閲覧、クレジットカードの変更登録及びその他会員手続きを行なうことができる状態だったという。契約情報(契約種別、月額料金、次回請求予定日、クレジットカード番号(下3桁のみ)のほか、端末名称、支払い履歴、支払い方法、視聴履歴などが閲覧できる状態にあったという。ただし、氏名、住所、電話番号等の個人を特定する情報は含まれていない。システム対策を実施し、WODへのログイン処理の際、WOWOWオンラインでのユーザ認証が正しく行なわれており、「システム対策実施後、個人情報漏えいは確認しておりません」とした。

 その後、今月5日にも、同2日にも新たに個人情報漏えいを確認とし、同日にシステム対策を実施したと公式サイトで発表。これを受け「対象期間を拡大し、対象者の精査を行なった結果、現時点で漏えいが発生、又は発生した可能性がある対象者数は最大44,144名に変更となりました」と期間は6月9日から7月2日までと修正し、影響の可能性があるのは最大4万4144人だした。「お客さまにはご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪を掲載。「本事象に関する影響範囲については、現在も調査中」だとし、「システムの処理エラーが原因であることが判明しましたので、6月8日(木)以前に同様の事象が発生していたかについても調査を開始しており、確認された場合は個別に対応させていただきます」と記している。

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